これで3試合連続の先発だ。
日本代表、JAPAN XVの両方で活動する埼玉パナソニックワイルドナイツの長田智希は、7月6日におこなわれるマオリ・オールブラックスとの第2戦に出場する。
サミソニ・トゥアと両CTBを担うが、過去2戦は立ち位置を入れ替えてきた。6月22日のイングランド戦は12番、29日のマオリ第1戦から13番を背負っている。
エディー・ジョーンズHCはマオリ第1戦の試合前に、「コンビネーションをいろいろ試している途中の段階」と説明していた。
本人は「CTBであればどちらでもいいです」。今季のリーグワンではほとんどがWTBでの起用も、「CTBで勝負したい。ここでそれをアピールしたい」と胸中を語る。
ジェイミー・ジョセフ前HCのもと、2023年に代表デビュー。以来、8キャップを重ね、W杯フランス大会にも出場した。
今季から指揮官はエディー・ジョーンズHCにバトンタッチされたが、「CTBに求められる役割はジェイミーでもエディーでも変わらない」と認識する。
「いかに速くセットして、スペースを見つけて、そこを活かすか。さらに自分で突破できるかというところ(が役割)だと思います」
好機を逃して10ー36で敗れたマオリとの第1戦は、「自分たちのミスでチャンスを無駄にしてしまった。僕も含めチームとしてまだまだ成長していかないといけない」と振り返る。
「ゲームが進むにつれて疲れが出てくると、セットが遅くなったり、コミュニケーション足りなかった。誰がそこ(ラック)に入るのか、明確になりきれていませんでした」
その反省を自らにも向ける。
「特に自分はCTBというポジションで真ん中にいるので、FWにここにセットしようとか、10番にこれをしようとか、オーガナイズの部分は僕の課題と感じています」
ここまでの2戦では、「超速ラグビー」を掲げるジャパン側がアグレッシブに動き回るあまり、相手よりも先に疲弊しているのは否めない。
長田も「相手が疲れたところで僕らが優位に立ちたいのですが、(現状)僕らも疲れてしまっている」と認める。
「疲れてきて、セットが悪くなって、相手のプレッシャーがかかって無理矢理プレーしてミスが起きている。でもセットができてないから(セットできるまで)テンポを遅くするのは求めているラグビーではありません。あの速いテンポの中でいかに良いセットができるか、良いアタックができるか、どんどん成長させていくしかないと思っています。
(キックなどを有効に使って)ゲームの作り方も変えていかないといけないし、体力も向上させないといけない。ただ、キックの使い方については戦術としてはまだ取り組んでいません。いまは自分たちが疲れてでもチャレンジする。それが僕たちの成長に繋がります」
「まだうまくいってませんが、まだ2試合です。ネガティブに考えず、チャレンジし続けたい」と前を向いた。