ラグビーリパブリック

若手主体のJAPAN XVが臨むマオリ・オールブラックス相手の”実験”。ベテラン立川理道が先導。

2024.07.05

若手選手の”お手本”としてJAPAN XVを導く立川理道(©JRFU)

 7月6日におこなわれるマオリ・オールブラックスとの第2戦(豊田スタジアム)に臨むJAPAN XVのエディー・ジョーンズHC、HO原田衛、SH齋藤直人が4日の記者会見に出席した。

 6月29日の秩父宮での第1戦から豊田でのマオリ・オールブラックス戦に向けて「1週間を通じて良い準備ができている」と話すエディーHCは、情熱的なマオリ・オールブラックス相手にスタートからアタックを仕掛けていくラグビーをしたいと語った。

 第1戦に引き続き若手主体のチーム編成としたねらいについて、インターナショナルマッチのキャリアをスタートさせた選手たちのプレータイムを増やすことが目的の一つであるとした。
 その中で追加招集された34歳のベテランBK、立川理道は22番を背負いリザーブに入る。
 プロ意識が高くリーグワンでの優勝経験もある立川は、若手の”お手本”としての役割を期待されている。
 会見に出席した共同キャプテンの齋藤直人は、トレーニングでの立川のコミュニケーションの取り方やハドルでの要点理解能力の高さを目の当たりにしたようだ。原田衛も立川の準備の仕方や適応力についてロールモデルにしていると語った。

 第1戦ではチャンスを作りながらも得点に結びつける機会が少なく「決定力」が課題とされた。齋藤直人は今週のトレーニングでバリエーション豊富なアタックに取り組み、連携を深めることで改善の手応えをつかんだと話す。

 JAPAN XVは戦術を試す「実験の場」でもあると表現したエディーHC。第1戦ではセットピースをドミネート(支配)する目的と意識を持って臨み、スクラムはうまく組めたがモールは自分たちが有利に進めることができなかった。
 第2戦は異なるアプローチを取るとし、プレーの選択や戦術においては今後、日本代表として世界のトップ4に入るためのデザインとプランニングを進めると語った。

 フィールドを舞台に実験に臨むJAPAN XV、第2戦ではベテランが先導しエッセンスを加えることで、どのような成果が生まれるか。

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