入替戦に敗れ、来季はリーグワンD2に降格する花園近鉄ライナーズが、7月3日に新体制および新加入選手・スタッフを発表した。
今回加入が発表されたのは、PR岡本慎太郎、LO サム・ジェフリーズ、NO8アキラ・イオアネ、SO ウィル・ハリソン、SO丸山凜太朗、CTBティモ・スフィアの6選手。
スーパーラグビーのブルーズから加入するアキラ・イオアネはニュージーランド代表”オールブラックス”として21キャップの試合出場記録を持つバックローの選手。マオリ・オールブラックス、オールブラックス・セブンズに選出されたこともある。
ブルーズには2015年から10シーズン所属し、2024シーズンは弟のCTBリーコと共に、主力選手として21年ぶりのスーパーラグビー・パシフィック優勝に貢献した。
父のエディーさんはサモア代表のLOで1994年から5シーズン、日本のリコー(現BR東京)でプレーしていた。その間の1995年に東京都で生まれた「アキラ」はリコーの監督だった水谷真さんの長男にちなんで名付けられた。
アキラ・イオアネは「私は父がプレーしていた日本に住んでいた思い出があり、その地で自分の旅が始まることにワクワクしています。 トップレベルの地位を取り戻すために戦うライナーズに、私の経験と情熱を注ぎ込みたいと思っています」と意気込みを語った。
ワラターズから移籍するウィル・ハリソンは、U20オーストラリア代表に選出された経験があり、将来の同国代表”ワラビーズ”入りが期待されていたSO。
「選手、スタッフ、ファンの皆さんにお会いするのが待ち遠しいです。ハードワークし、チームの目標に貢献できることを楽しみにしています」とのメッセージを送っている。
トヨタヴェルブリッツから退団が発表されていた丸山凜太朗は、花園L加入に際し「チームに貢献できるよう、自分の持ち味を活かしつつ、グラウンド内外でハードワークしていきます」と意気込んでいる。
北海道バーバリアンズから移籍する元セブンズ日本代表のティモ・スフィアは「この機会を与えてもらえて本当にありがたいです。偉大な選手たちとプレーできることは、僕にとって大きな挑戦です。全力を尽くしてしっかり学びたいと思います」と決意を語った。
さらにコーチングスタッフとして2012年度から4シーズン、クボタのHCを務めた前トンガ代表HCのトウタイ・ケフFWコーチら8名が加入する。
フロントスタッフは駒喜多学部長、向井昭吾HCらが留任となり、ゼネラルマネージャーとして前近鉄ライナーズ監督の前田隆介氏らが新たにチームに加わる。