ともに東京都府中市を拠点とする東芝ブレイブルーパス東京と東京サントリーサンゴリアスの激突となったリーグワンプレーオフトーナメント準決勝第2試合は5月19日に秩父宮ラグビー場でおこなわれ、リーグ戦2位のブレイブルーパスが同3位のサンゴリアスに28-20で勝利。リーグワンではチーム史上初となる決勝進出を果たした。
立ち上がりにペースを握ったのはサンゴリアスだった。チームスローガンの「アグレッシブ・アタッキングラグビー」を体現するように自陣の深い位置からでも果敢にパスをつないでアタックを仕掛け、相手防御をブレイクするシーンを作り出す。そして開始8分にSO高本幹也のドロップゴールで先制すると、22分には右コーナーでラインアウトモールを押しきってHO堀越康介がグラウンディング。10-0と先行する。
ほとんどチャンスらしいチャンスを作れなかったブレイブルーパスも30分を過ぎたところからようやく相手陣で攻める機会をつかみ、36分にゴール前のラックからサイドをねじ込んでLOジェイコブ・ピアスがトライ。さらに40分にも相手陣レッドゾーンへ攻め込んだが、ここはサンゴリアスが気迫のタックルを連発してしのぎきる。10-7とサンゴリアスのリードで最初の40分を終えた。
後半、先にスコアを刻んだのはブレイブルーパス。開始早々に中盤ラインアウトからのサインプレーでWTBジョネ・ナイカブラがクリーンブレイクし、サポートしたFL佐々木剛が右中間へ走りきって14-10と逆転する。サンゴリアスもそこから反撃し、13分にPGで3点を加えたが、ブレイブルーパスは直後のターンでチャンスを作り、ピック&ゴーで抜け出したFLシャノン・フリゼルがフィニッシュ。さらに24分にもWTBナイカブラが右サイドを駆け抜け、28-13とスコアを広げた。
あきらめないサンゴリアスもここからひたむきに攻め続け、34分にLOハリー・ホッキングスが左コーナーにトライ。8点差に追い上げ、なおも懸命にアタックを仕掛けたが、ブレイブルーパスの集中力も途切れない。最後はペナルイティ獲得からSOリッチー・モウンガがタッチへ蹴り出し、28-20でフルタイムとなった。