ジャパンラグビー リーグワンは5月18日にD1/D2の入替戦の第1ラウンド3試合がおこなわれ、各地で熱戦が繰り広げられた。
昨季の入替戦と同じ顔合わせとなったスピアーズえどりくフィールドでの浦安D-Rocks(D2・1位)対花園近鉄ライナーズ(D1・12位)は、D-Rocksが7-12で迎えた後半に2トライを挙げて逆転し、21-12で第1戦を制した。前半は5分にLOサナイラ・ワクァのトライで先制し、25分にもラインアウトモールからHOアンドリュー・マカリオが押さえるなど、ライナーズが主導権を握る。
しかし後半はD-Rocksのアタックがライナーズを押し込む場面が増え始め、7分にWTB石井魁のトライとSO田村煕のゴールで14-12と逆転。さらに29分にも途中出場のCTBサミソニ・トゥアが連続攻撃を仕上げて7点を加える。そのままリードを保ってフルタイムを迎え、D-Rocksが2連戦のファーストマッチを制した。
愛知県のパロマ瑞穂ラグビー場で同じ12時にキックオフされた豊田自動織機シャトルズ対三重ホンダヒートは、D1を11位で終えたヒートが、D2の2位シャトルズから8トライを奪って貫禄を示した。前半25分までは一進一退の展開で10-10と拮抗した戦いとなったが、そこからヒートがNO8パブロ・マテーラやFBトム・バンクスのトライで勢いに乗り、29-17とリードしてハーフタイムに入る。
後半、シャトルズは15分、19分とLOタレニ・セウが連続トライを挙げ、一時32-36と追い上げたが、ヒートは入替で入ったHO肥田晃季が27分にラックサイドをこじ開けてフィニッシュ。これでふたたび流れを取り戻すと、そこから3連続トライを奪ってシャトルズを突き放し、57-39の最終スコアでフルタイムを迎えた。
千葉県の柏の葉公園総合競技場で14時30分に始まったD1の10位・リコーブラックラムズ東京とD2の3位・NECグリーンロケッツ東葛の一戦は、ブラックラムズが前半19分から36分までに4連続トライをマークし、26-0と大きく先行する展開で進んだ。そのまま一方的な流れで進むかに思われたが、グリーンロケッツも前半終了間際にCTBマリティノ・ネマニがトライを返して折り返すと、後半6分にもネマニ、さらに15分にHO新井望友がゴールラインを越え、21-33と追い上げる。
しかしブラックラムズもここでよく踏みとどまり、29分にラインアウトモールを押し込んでNO8ネイサン・ヒューズが右中間にグラウンディング。これでトライ数を3本差に広げると、以降は巧みにゲームをコントロールして時計を進め、ボーナスポイント付きの勝ち点5を手にした。