5月3日から5日にかけて開催された「HSBC SVNS 2024シンガポール大会」で、女子セブンズ日本代表“サクラセブンズ”は今季最上位の6位で大会を終えた。
6ラウンド目にして初めて8強入り(7位)した前回大会の香港セブンズに続く好成績で、パリ五輪に向けて着実に調子を上げている。初の4強入りも目の前だった。
プールBに入ったサクラセブンズは、初戦こそフランスに7-41で敗れるも、そこから香港セブンズ準優勝の強豪・アメリカに22-12で勝利。2日目には南アフリカを34-10で破り、プール2位で1〜8位順位決定トーナメントに駒を進めた。
準々決勝ではフィジー相手に10-12と肉薄した。試合終了間際に2点差と迫ったサクラセブンズは、なおも果敢に攻めてトライラインに迫るも、あと一歩のところで落球。直後にノーサイドの笛が鳴り、惜しくも初の準決勝進出とはならなかった。
3日目(最終日)におこなわれたアイルランドとの5/6位決定戦でも、好ゲームを繰り広げたが接戦を落とした。7-19とリードを広げられたところから猛追、中村知春、松田凛日の連続トライで迫る。しかし、17-19と逆転までには至らなかった。
今大会のベストセブンに選ばれるなど気を吐いた中村知春は、「アジアでのワールドシリーズはやはり特別で最高でした」とファンに感謝し、「トップ4 の機会を手にするには、全体的にまだミスが多かった」と反省の言葉も口にした。
「ただ、チームとして積極的にチャレンジした証を課題として持って帰れることは非常にありがたいこと。少しだけ見えたトップ4 への道をメンバー全員で死ぬ気で切り開いていけるように、残りの時間を大切に過ごしていきます」と続けた。
レギュラーシーズンを終えたサクラセブンズの総合順位は9位となり、5月31日から6月2日にスペイン・マドリードで開催される「HSBC SVNS 2024グランドファイナル昇降格プレーオフ」で来季の出場権獲得を目指すことになった。
昇降格プレーオフは、総合9位から12位のチームとセブンズチャレンジャーの上位4チームが対戦する、今季から導入された新制度の大会。上位4チームが「HSBC SVNS 2025」への出場権を獲得する。