5月5日のこどもの日、快晴の中、明大ラグビー部主催の北島祭が5年ぶりに開催された。
この催しは、ラグビーの普及や地域社会との明大の現役部員の交流を目的に、毎年八幡山に地元住民やサポーター、近隣のラグビースクールを招待しておこなわれていたが、コロナ禍などで2019年からは開催されていなかった。
午後1時、明大部員が勢ぞろいし、開会セレモニーで神鳥裕之監督が「今日1日、選手、スタッフと交流し楽しんでいってください」とあいさつし、北島祭がスタートした。
まず、現役部員が指導役になってのラグビー体験会。
部員たちがそれぞれのコーナーで指導しながら、参加者がラグビーを体験。スクラムマシーンを使ってのスクラム体験や、タックルバッグへのタックル体験、そしてパスやゴールキック、ラインアウトのジャンパー体験など、参加したラグビースクールの子どもたちや、ファンの人たちも楽しんでいた。
スクラム体験コーナーでは、スクラムマシーンに子どもたちが乗り、現役部員がデモンストレーションをおこなうと、その衝撃に子どもたちもビックリ。子どもたちも部員たちの指導を受けながらスクラムマシーンに挑戦した。
ラインアウト体験コーナーでは、部員たちにリフトしてもらって空中でボールをキャッチ。ふだんあまり体験したことのない高さに、最初は子どもたちもおっかなびっくりだったが、慣れてくると楽しそうにジャンプしていた。
体験会の後は、参加したラグビースクールの子どもたちの試合がおこなわれた。憧れの八幡山グラウンドのふかふかな人工芝で、ちびっこ選手たちは元気は走り回り、ナイスタックルや素晴らしいランプレーには、現役部員たちからも「おーっ!」と驚きや歓声が上がっていた。
そして最後は明大ラグビー部オリジナルタオルやTシャツ、4年生のサイン入りボール、100周年記念ジャージーなどが当たる抽選会。当選番号が読み上げられるたびに、歓声が沸いた。
最後に今季のキャプテン・木戸大士郎選手が「今年は奪還というスローガンを掲げて日本一を狙うので、応援してください」と挨拶すると、駆け付けたファンや参加したスクールの選手たち、地元の住人たちから大きな拍手が送られた。
「選手にいろいろ教えてもらえて楽しかった」
「大学生が大きくてびっくりした」
参加した子どもたちは選手たちとの交流を満喫した様子。
神鳥監督は「今日は来てくれた方に喜んでいただけて良かったです。こういう場を通じて、部員たちも明治大学ラグビー部の価値を感じてくれたと思います」と話していた。
選手たちも夏に向けて、子どもたちからパワーをもらったようだ。