静岡ブルーレヴズは5月2日、矢富勇毅が今季限りで現役を引退すると発表した。
”ヤッツ”の愛称で親しまれるチーム最年長の39歳。今季は開幕戦で9番を託され、その試合ではフル出場するなど、ここまで4試合に先発、9試合に出場した。
アグレッシブなランなど衰え知らずのパフォーマンスを見せていた。
京都成章、早大出身。2007年にヤマハ発動機ジュビロに加入して以来、クラブ公式キャップは「150」に上る。
早大3年時に日本代表入りを果たし、4年時の4月に韓国戦で初キャップ。ヤマハ入団1年目にはワールドカップフランス大会にも出場した(キャップ数16)。
その後は左右の膝の前十字靱帯を断裂するなどケガに悩まされたが、2014年秋に5年ぶりに代表復帰。2015年のワールドカップにはバックアップメンバーとして帯同した。
2016年から2年はサンウルブズにも所属し、スーパーラグビーの舞台も経験。2021年から2シーズンはプレイングアドバイザーとしてコーチの立場からもレヴズを支えていたが、今季は選手一本に絞り、不退転の覚悟を示していた。
5月5日にヤマハスタジアムでおこなわれる最終節、東芝ブレイブルーパス東京戦の試合後に、本人の挨拶を予定している。