ラグビーリパブリック

未来の日本代表を育成する新プロジェクトが始動。「JAPAN TALENT SQUADプログラム」第1回セッション開催。

2024.04.25

この日も精力的に選手たちに声をかけたジョーンズHC。左がハトリーコーチ



 今日は、2027年のワールドカップに向けた準備の第一日です。

 エディー・ジョーンズヘッドコーチ(以下、HC)は、この日をそう表現した。

 4月25日、将来の日本代表選手の育成を加速するためのプロジェクトとして新設された「JAPAN TALENT SQUADプログラム」の第1回のセッションが、明治大学八幡山グラウンドで開催された。招集されたのは、JAPAN XVとしてパシフィック・チャレンジに出場したメンバーを中心とする14人の大学生たち(下記参照)。当日は S&Cプログラム講習やラグビースキルセッション、1on1ミーティングがおこなわれ、ジョーンズHCが掲げる超速ラグビーに求められるエッセンスを、多角的に学ぶ機会となった。

 取材陣に公開されたスキルセッションでは、イングランド代表やオーストラリア代表でもジョーンズHCをサポートしたニール・ハトリー氏がFWのトレーニングを担当。セットピースからコンタクトスキル、ブレイクダウンワークなど、激しく体を当てる強度の高いメニューに精力的に取り組んだ。ジョーンズHCによれば、ハトリー氏は優れたスクラムコーチで、特に若い選手の力を引き出すことに長けているとのこと。日本代表のコーチングスタッフにも加わるという。

 またBK陣はU20日本代表の麻田一平コーチとともにジョーンズHCみずから指導にあたり、3対2や4対3などのメニューを通してキャッチパスの意識づけやランニングコースを細かくチェックした。1時間強のセッションは終始なごやかなムードで進み、ジョーンズHCの「イイヨ!」「イチバンジョウズ!」という声がグラウンドに響いた。

 少人数ゆえにコーチ陣とよりきめ細かなコミュニケーションが可能になり、選手たちは口々に「日本代表につながっていることを実感する機会になった」と感想を口にした。「自分の強みであるアタックを、ただの強みでなく日本で一番の強みにできるようにといわれました」と語ったのは、帝京大4年のFL/NO8青木恵斗。今回はケガで別メニューとなった明大2年のWTB海老澤琥珀は、「こういう機会を設けてもらって、すごく遠かったものが近くに見えるというか。参加できてうれしかったです」と心境を述べた。

 なおこのプログラムは今後も今回参加した14人で継続的に実施していく計画で、次回は6月の開催が予定されている。

<参加者>
青木 恵斗(桐蔭学園→帝京大) 187cm/100kg
秋濱 悠太(桐蔭学園→明治大) 174cm/85kg
石橋 チューカ(報徳学園→京都産業大) 190cm/95kg
伊藤 龍之介(國學院大木→明治大) 170cm/76kg
海老澤 琥珀(報徳学園→明治大) 173cm/79kg
小村 真也(ハミルトンボーイズ高→帝京大) 179cm/80kg
佐藤 健次(桐蔭学園→早稲田大) 177cm/108kg
髙木 城治 (東福岡→京都産業大) 168cm/70kg
田島 貫太郎(東福岡→明治大学) 195cm/98kg
土永 旭(光泉カトリック→京都産業大) 170cm/73kg
八田 優太(城東→京都産業大) 185cm/112kg
福田 大和(中部大学春日丘→帝京大) 188cm/99kg
本橋 尭也(京都成章→帝京大学) 182cm/86kg
矢崎 由高(桐蔭学園→早稲田大) 180cm/85kg

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