2023-24シーズンのリーグワン(ディビジョン1)で開幕から13連敗していた花園近鉄ライナーズが、ついに今季初勝利をつかんだ。ホームの東大阪市花園ラグビー場で4月21日、リコーブラックラムズ東京と対戦し、34-23で歓喜となった。
入替戦を回避したい10位のブラックラムズが序盤に2トライ挙げてリードしたが、ライナーズはその後のピンチをしのぐと、前半24分にゴール前のパワープレーでHO金子惠一が点差を詰め、10-17で迎えた37分にはラインアウトからデザインした攻撃でゴールに迫り、LOサナイラ・ワクァが突進してトライ。コンバージョンも決まり、同点に追いついて折り返しとなった。
後半早々、ブラックラムズがCTBマット・マッガーンのペナルティゴールで勝ち越したが、ライナーズはその3分後、スクラムでアドバンテージを得たあとバックスのゲインで敵陣深くに入り、SH河村謙尚が軽快なフットワークでディフェンスを抜け、トライ。この試合初めてリードを奪った。
その後、1点差に詰められたライナーズだが、64分(後半24分)にゴールに迫ると、FLパトリック・タファが複数人にタックルされながらもパワーでゴールライン上にボールを押さえ、大きな追加点となった。負傷で退いたSOクウェイド・クーパーに替わってゴールキッカーを務めたWTBジョシュア・ノーラも確実なショットで得点し、リードを守りきり、今季初勝利となった。