横浜キヤノンイーグルスが、リーグワン(ディビジョン1)で2季連続のプレーオフ進出に王手をかけた。4月20日に東京・秩父宮ラグビー場で三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦し、43-19で勝利。トライ数で3本以上差をつけたためボーナスポイントも獲得し、総勝点48(10勝4敗)となった。5位のコベルコ神戸スティーラーズ(総勝点36/7勝1分5敗)が21日の試合に敗れれば、イーグルスの4位以上は確定となり、あと2試合残して自力でも決められる大詰めに入った。
前半はシーソーゲームとなった。
イーグルスのNO8アマナキ・レレイ・マフィが前半3分にブレイクダウンのサイドを抜けてSH荒井康植の5点先取をアシストすれば、入替戦回避という目標があるダイナボアーズも応戦し、14分、ゴール前のタップから攻めて強いFWを当てたあと、SOジェームス・グレイソンから飛ばしパスをもらったWTBベン・ポルトリッジがトライを奪い返した。
同点とされたイーグルスは18分に攻め込み、CTBローハン・ヤンセ・ファンレンズバーグが鋭い小回りからの粘り腰でゴールラインを割り、勝ち越し。
だがダイナボアーズは3分後、パス回しからWTBタウモハパイ ホネティが左サイドをブレイクしてCTBマット・ヴァエガがサポートし、オフロードパスをもらった主将のSH岩村昂太が駆け上がって左隅にフィニッシュした。さらに、28分には自陣スクラムからの展開でヴァエガが抜けて大きくゲインし、サポートしたポルトリッジが次々とディフェンダーをかわし、逆転トライとなった。
それでも、イーグルスは31分に敵陣深くに入ると、ラインアウトからモールで押し込み、同点。19-19で折り返しとなった。
セットピースが安定しているイーグルスは、45分(後半5分)、56分と得意のラインアウト・モールで得点を重ね、リードを広げた。
イーグルスはテリトリー獲得で優勢にゲームを進め、68分には相手の反則後、クイックタップで速攻を仕掛け、けがから約3か月ぶりに復帰した南アフリカ代表CTBジェシー・クリエルがトライを決め、チームは盛り上がった。
74分にはラインアウト後、捕球したFLコーバス・ファンダイクが密集から抜け、ダメ押しトライ。
イーグルスは後半、ダイナボアーズに得点を許さず、大きな勝点5を獲得した。