日本ラグビーフットボール協会は4月15日、15人制男子日本代表のチームディレクターに永友洋司氏、同チームディレクター補佐(リーダーシップ担当)に廣瀬俊朗氏が就任することが決定したと発表した。両氏は6月1日付で就任予定。
宮崎県出身の53歳である永友氏は、選手時代はスクラムハーフとしてプレーし、都城高校、明治大学、サントリーで活躍。15人制と7人制の両方で日本代表にもなった。指導者としては、サントリーサンゴリアスとキヤノンイーグルスで監督を務め、「Team Japan2019」男子15人制日本代表強化副委員長やイーグルスのゼネラルマネージャーも歴任した。
15人制男子日本代表チームディレクターとしては、マネジメント責任者として各種活動を統括し、選手が所属するラグビーチームほか全国の関係者との連携を強化し、計画的な事業推進を担う。
日本ラグビーフットボール協会の土田雅人会長が『ワールドカップを再び日本へ、アジアへ』『男女ペアでワールドカップ ベスト4』『日本のラグビー人口の増加』という3つの目標を掲げており、永友氏は、「これを達成するためには強いJAPAN、子どもたちの目標となるJAPANの存在が必須と受け止め、エディ―・ジョーンズ ヘッドコーチが目指す『超速ラグビー』を全力でサポートする所存です」とコメント。そして、「私はこれまでグランドの中では選手・コーチと、グランドの外では各チーム関係者・自治体・都道府県協会・パートナー企業・サポーターの皆様と一緒に仕事をしてきました。周囲の皆様に支えられ育てていただいた経験を活かし、日本ラグビー界の発展、代表強化に精進してまいります」と誓った。
廣瀬氏は大阪府出身の42歳。選手時代はおもにウイングやスタンドオフとしてプレーし、北野高校、慶應義塾大学、東芝ブレイブルーパスで活躍した。日本代表にも選出されて28キャップを獲得し、エディ―・ジョーンズ ヘッドコーチのもとでキャプテンを務めた経験もあり、2015年ワールドカップのメンバーとして歴史的快挙にも貢献した。
選手引退後はMBA(経営学修士)を取得。2019年のワールドカップ日本大会では、国歌・アンセムを歌い各国の選手とファンをおもてなしする『Scrum Unison』や、テレビドラマ『ノーサイド・ゲーム』への出演など、幅広い活動で大会を盛り上げた。現在の活動範囲はラグビーの枠を超え、チームビルディング・リーダーシップ論の発信や、スポーツの普及・教育・食・健康・国内外の地域との共創に重点をおいた多岐にわたるプロジェクトにも取り組んでいる。
新たな仕事となる15人制男子日本代表チームディレクター補佐としては、同チームにおけるリーダーシップ育成等を担当し、自らの経験と知見を活かしてチームをサポートし、チームづくりを担う。
「この場に、戻ってくることができて大変嬉しいです」という廣瀬氏。「選手時代とは違う立場での関わりとなり、新しい扉がひらかれることが楽しみです。これまで培ってきたキャリアを活かしながら、選手・スタッフ関係者の皆さんと日本のラグビーらしさを突き詰めて、社会に対してより大きなインパクトが出せるように準備していきます。まだラグビーに関わりがない方とも一緒になにかをひらく機会を作っていけたら嬉しいです!」とコメントした。