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横浜キヤノンイーグルスがトップ4キープ 奮闘の花園近鉄ライナーズに苦しめられたがBP獲得

2024.04.12

力強いボールキャリーを連発したイーグルスのNO8アマナキ・レレイ・マフィ(撮影:宮原和也)


 リーグワンでプレーオフ進出圏内のトップ4に入っている横浜キヤノンイーグルスは4月12日、東大阪市花園ラグビー場で最下位の花園近鉄ライナーズと対戦し、52-33で9勝目を挙げた。ホームで奮闘したライナーズに後半苦しめられたが、なんとかトライ数で3本差をつけ、ボーナスポイントも獲得した。

 先制したのは、今季初勝利を目指すライナーズだった。キックオフ直後、PR井上優士のジャッカルでペナルティを得ると、クイックタップから果敢に攻め込んでアドバンテージをもらい、WTBジョシュア・ノーラがキックしてインゴールへ転がったボールをFB竹田宜純が押さえた。

 しかし、イーグルスは15分、敵陣深くに入ってモールドライブは止められたものの、ボールを出してループからテンポよくつなぎ、WTBヴィリアメ・タカヤワがトライを奪い返した。
 さらに、25分にもフェイズを重ね、ディフェンダーをひきつけたFB小倉順平からオフロードパスをもらったタカヤワが右隅にフィニッシュ。
 30分には、自陣深くで守ってペナルティを得ると、SO田村優が相手の隙を見逃さずキックで速攻を仕掛け、チェイスしたタカヤワがボールを確保、サポート選手がつないでCTBローハン・ヤンセ・ファンレンズバーグがトライを決めた。
 イーグルスの勢いは続き、35分には田村のキックパスが右外のFLコーバス・ファンダイクに通り、走ってきたタカヤワにつないで4連続トライ。田村は厳しい角度からのコンバージョンを次々と決め、26-7で前半を終えた。

 イーグルスは後半早々にも、ゴール前のスクラムからNO8アマナキ・レレイ・マフィが持ち出し、パワーで4人を振りきり点差を広げた。

 だが、この日のライナーズはアグレッシブで、48分(後半8分)、スクラムで押し勝ちアドバンテージを得ると、SHウィル・ゲニアがディフェンダーをひきつけてLOパトリック・タファが抜け、ゴールに迫り、サポートについたゲニアがインゴールに押さえた。

 その後はシーソーゲームとなり、互いに1トライずつ挙げ、64分にイーグルスがモールのロングドライブで得点すれば、ライナーズはリスタート後すぐ、相手にプレッシャーをかけてボールを奪い返し、NO8セル ホゼがファイブポインターとなった。

 地元ファンの声援もあって盛り上がるライナーズは、さらに72分、粘り強い連続攻撃から右外でボールをもらったNO8セルがタックルをかわして2人のディフェンダーをひきつけ、WTBノーラにつないでトライ。かと思われたが、セルの足がタッチラインを踏んでいたことがTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で確認され、トライキャンセルとなった。

 危うくボーナスポイントを失うところだったイーグルスは、78分にもトライを追加し、試合終了間際にライナーズにやり返されたがなんとか3本差をキープし、最大の勝点5を獲得した。

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