清水建設江東ブルーシャークスが、リーグワン・ディビジョン2への復帰を決めた。昨季入替戦で敗れ降格となり、2023-24シーズンはディビジョン3で戦うことになったが、4月7日、東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場でおこなわれた第12節でクリタウォーターガッシュ昭島を46-22で下し、7勝3敗(総勝点34)となり2位以上が確定、自動昇格が決まった。
来季は3チームが新規参入するため、今季ディビジョン3の上位2チームは自動的に昇格することとなり、首位の日野レッドドルフィンズはすでに目標達成で歓喜している。
序盤は、同じく昇格の可能性が残っているウォーターガッシュがリードした。
開始早々にペナルティゴール(PG)で先制し、その後、相手にファーストトライを許したものの、12分には、FB杉森健太郎の勇敢なハイボールキャッチからクイックリサイクルしてワイドにボールを動かし、HO北條耕太が自陣からビッグゲイン、SOピアーズ・フランシスがサポートし、オフロードパスをもらったWTBトゥマナワ・タファイが右外を駆け上がってコーナーにフィニッシュした。
しかし、7-10とされたブルーシャークスは21分、敵陣深くに入り、強いランナーがタテを突き、突進したHO立川直道が相手CTBジェイミー・ヴァカラヒの強烈なタックルを食らったもののすぐにSOリマ・ソポアンガにボールをつなぎ、走り込んできたFBコンラッド・バンワイクが抜けて逆転トライとなった。
25分にはモールドライブで敵陣22メートルライン内に入ったあとボールを動かし、CTB森谷直貴がブレイク、ゴール前で捕まったがすぐにリサイクルしてNO8マーフィー・タラマイがインゴールに突っ込んだ。
ブルーシャークスは勢いづき、33分にはFBバンワイクがハーフウェイから抜けてゴールへ快走。南アフリカ出身の36歳であるバンワイクは前半5分にもトライを決めており、ハットトリック達成となった。バンワイクはゴールキッカーとしても優秀で、この日ひとりで31得点の活躍だった。
31-10で迎えた後半、ブルーシャークスは相手に2トライを許し、一時12点差に詰められたものの、69分(後半29分)、HO田森海音のブレイクダウンの奮闘とPR齊藤遼太の力強い突進からWTB野田涼太のトライにつながってリードを広げ、その後も加点し、勝利と昇格を決めた。
敗れたウォーターガッシュは自動昇格は逃したものの、3位になればディビジョン2最下位チームとの入替戦に出場できる。現在3位は、前日に中国電力レッドレグリオンズを43-22で下して4勝6敗(総勝点19)としたマツダスカイアクティブズ広島。4位のウォーターガッシュは3勝6敗(総勝点12)だ。スカイアクティブズは残り2試合で、ウォーターガッシュはあと3試合ある。直接対決がある最終節までもつれるかもしれない。