リーグワン2023-24のディビジョン1で首位を独走する埼玉パナソニックワイルドナイツが、プレーオフ進出へ王手をかけた。地元の熊谷ラグビー場で4月6日、三菱重工相模原ダイナボアーズを53-12と圧倒し、無傷の12連勝(総勝点56)となった。
一方、9位のダイナボアーズは5勝7敗(総勝点22)となり、プレーオフへ進める4位との差は離れ、入替戦出場の下位ボーダーラインから距離を広げることはできなかった。
ワイルドナイツは前半5分、ペナルティを得ると速攻を仕掛け、SO松田力也のキックパスを右外でキャッチしたWTB野口竜司がインゴールに持ち込み先制した。12分にはキック&チェイスで相手にプレッシャーをかけて敵陣深くに入り、ラインアウトを起点に攻めてFWを使ったあとボールを動かし、パワフルなWTBマリカ・コロインベテがトライを決めた。
対するダイナボアーズは16分、CTBカーティス・ロナの近場でパスをもらったWTBタウモハパイ ホネティが抜け、トライ。危険なタックルをしたワイルドナイツの選手にカードが出て数的有利になると、21分には自陣でフリーキックを得てクイックタップで速攻を仕掛け、右外のWTBベン・ポルトリッジがタックルを外して大きくゲインし、サポートしたSOジェームス・グレイソンがゴールへ走りきり、2点差に詰めた。
しかし、ワイルドナイツは慌てず、ショットエリアで確実にペナルティゴールで得点し、29分にダイナボアーズのパスが乱れると、一気のカウンターでボールをつなぎコロインベテが仕留めた。
36分にも相手にプレッシャーをかけて敵陣深くでの攻撃権をつかむと、FWを中心に近場を突いてディフェンスを中央付近に集め、SH小山大輝から長いパスをもらった右外のFB山沢拓也がインゴールに持ち込んだ。
ハーフタイム前にもショットで加点し、32-12で折り返した。
後半早々にはパス回しからNO8ジャック・コーネルセンが抜けて40メートル以上走りきり、リードを拡大。
なんとか食らいつきたいダイナボアーズは、FB石田一貴が果敢なタックルからのレッグドライブで押し返すなど、必死にチャレンジし続けたが、ボールをつなぐ能力が高いワイルドナイツは終盤にもトライを重ね、50点超えとなった。