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コベルコ神戸スティーラーズが4位キープ 花園近鉄ライナーズを後半突き放し大勝

2024.03.24

鋭い走りで2トライを挙げるなど活躍したスティーラーズの松永貫汰(撮影:平本芳臣)


 リーグワンのプレーオフ進出争いが激しさを増すなか、コベルコ神戸スティーラーズがトップ4をキープした。3月24日に地元の神戸ユニバー記念競技場で花園近鉄ライナーズと対戦し、60-17と大勝。トライ量産によりボーナスポイントも獲得し、5位の横浜キヤノンイーグルスに1ポイント差をつける総勝点34(7勝4敗)となった。
 一方のライナーズは後半途中まで5点差と競ったが、今季の初勝利には届かず、11連敗。

 ペナルティゴール(PG)で先制したスティーラーズは、前半22分、パス回しからFB山中亮平が抜けてゲインし、ディフェンダーを2人ひきつけて右外のWTB濱野隼大につなぎ、最初のトライが決まった。

 対するライナーズはリスタート直後、敵陣でのスクラムを得ると、そのセットからSHウィル・ゲニアが持ち出し、飛ばしパスをもらったFBセミシ・マシレワが空いたスペースを抜けてインゴールに持ち込んだ。

 1点差に詰められたスティーラーズは32分、SOブリン・ガットランドのビッグゲインで敵陣深くに入り、プレーは途切れたものの、相手に反則があったためラインアウトから再開し、モールで押し込み追加点を挙げた。

 前半最後に相手にPGを許し、15-10で折り返しとなったスティーラーズは、49分(後半9分)、またもガットランドが好走でチームを勢いづかせ、FLアーディ・サベアの力強いボールキャリーもあって敵陣深くに入ると、リサイクル後、ガットランドのキックパスでボールを手にしたWTB松永貫汰がインゴール中央に持ち込み、リードを広げた。

 それでも、今季初勝利を目指すライナーズは食らいつき、国際試合の経験も豊富な元オーストラリア代表のSHゲニアとSOクウェイド・クーパーが巧みにプレーメイクし、相手へのプレッシャーがけや懸命なチェイスなどでもチームを鼓舞し、果敢に挑み続けた。
 そして53分、ラインアウトからの展開でCTB吉本匠が抜けて大きくゲインし、オフロードパスをもらったWTBジョシュア・ノーラがトライ。クーパーのコンバージョンも決まり、再び5点差に詰めた。

 しかし、底力があるスティーラーズは数分後にPGでリードを広げると、63分にも敵陣深くに入り、ラインアウトからモールで押し込み追加点。67分にはゴール前でペナルティを得ると、タップからサインプレーを決めてNO8サウマキ アマナキがLOブロディ・レタリック主将のサポートも得ながらインゴールになだれ込んで押さえ、トライが認められた。

 そして、71分に反則を繰り返したライナーズにイエローカードが出ると、数的有利となったスティーラーズはその後3トライを追加し、大勝となった。

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