ニュージーランド代表としても活躍した世界的スターのボーデン・バレットとアーロン・スミスが2023-24シーズン新加入し、優勝争いも予想されたトヨタヴェルブリッツだが、リーグワン第11節で6敗目を喫し、プレーオフ進出はかなり厳しい状況となった。3月23日に静岡県のエコパスタジアムで静岡ブルーレヴズと対戦し、8ー24で敗れた。
雨でハンドリング等が難しいコンディションのなか、静岡ブルーレヴズはボールキープで果敢に攻め続け、トヨタヴェルブリッツにプレッシャーをかけた。
序盤、相手に3点を許した静岡ブルーレヴズだったが、その2分後、根気よく14フェイズ重ねてWTBキーガン・ファリアがゴール右隅に迫り、トヨタヴェルブリッツのSOバレットが懸命のタックルで外に押し出したものの、ハイタックルだったと判定され、川原佑レフリーは静岡ブルーレヴズにペナルティトライを与えた。
その後もボールキープで優勢だった静岡ブルーレヴズは、SOサム・グリーンのペナルティゴール(PG)で得点を重ね、前半最後には粘り強いディフェンスでピンチをしのぎ、13点リードで折り返しとなった。
一方、後半も自陣での苦しい時間が続いたトヨタヴェルブリッツは、49分(後半9分)に敵陣22メートルライン付近まで入ったが、ラインアウトを失敗。ボールを手にした静岡ブルーレヴズHO日野剛志の「50:22キック」ですぐに形勢は変わり、敵陣深くに入った静岡ブルーレヴズはラインアウトを起点にフェイズを重ね、SHブリン・ホールの巧みなパススキルもあってWTBファリアのトライにつながった。
接点のファイトも光った静岡ブルーレヴズは、その後も相手にプレッシャーをかけ続け、PGでも加点。
劣勢のトヨタヴェルブリッツは少ないチャンスをなかなか得点につなげられず、終盤に1トライを奪い返したものの、反撃はそこまでだった。
これで両チームとも5勝6敗(総勝点24)。勝った静岡ブルーレヴズがトヨタヴェルブリッツを抜いて7位に上がった。