埼玉パナソニックワイルドナイツとの全勝対決に敗れた東芝ブレイブルーパス東京だが、3月17日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれた第10節で三菱重工相模原ダイナボアーズを41-19で下し、9勝1敗となって2位をキープした。
一方、2季連続での打倒・東芝とはならなかったダイナボアーズは、6敗目(4勝)を喫し、9位に順位を下げた。
ブレイブルーパスは前半9分、敵陣22メートルライン内でテンポよくフェイズを重ね、WTB森勇登が左外からインゴールに持ち込み先制。14分にはスクラムで圧倒して敵陣に入ると、ラインアウトを起点に攻め、LOワーナー・ディアンズが力強い突進でタックラーを弾き飛ばしてチャンスとなり、次々とつないでゲームキャプテンのHO原田衛がフィニッシャーとなった。22分にはFL伊藤鐘平のターンオーバーでボールを奪い返すと、リサイクルの速い連続攻撃で敵陣深くに入り、ディフェンスのプレッシャーを受けたものの、SOリッチー・モウンガのクイックハンドから数的優位となってFL徳永祥尭がゴールラインを割った。ブレイブルーパスのペースは続き、25分にはラインアウトからの展開でFB松永拓朗がブレイクし、パスをもらったNO8シャノン・フリゼルがゴールへ走りきった。
一方、24点ビハインドとなったダイナボアーズは31分に敵陣深くに入り、モールからの球出しに走り込んできたCTBトニシオ・バイフの力強いボールキャリーもあってゴールに迫り、リサイクルからテンポよくボールをつないでFL吉田杏がトライ。さらに、34分にはハイボールキャッチャーに対するWTBタウモハパイ ホネティの強烈なタックルとカウンターラックで相手の反則を引き出し、敵陣深くに入り、ラインアウトからの展開でSOジェームス・グレイソンが抜け、CTBマット・ヴァエガのトライにつながった。
その後、ダイナボアーズは粘り強いディフェンスで2度のピンチをしのぎ、10点差で折り返しとなった。
しかし、49分(後半9分)、ゴール前のスクラムで圧力をかけるブレイブルーパスに対してダイナボアーズは反則を繰り返し、危険なプレーもあってイエローカードを2枚提示され、13人になってしまった。
断然有利となったブレイブルーパスは、直後のスクラムでアドバンテージを得たあとボールを動かし、モウンガが前に詰めてきた相手を冷静にかわしてつなぎ、WTB桑山淳生がトライ。
数的有利の間にさらに加点しリードを広げると、その後の相手の反撃を1トライに抑え、最後はPKからの速攻でNO8アサエリ・ラウシーのゴールへの力走につながってボーナスポイントを確実にし、10試合で4度目のプレーヤー・オブ・ザ・マッチとなるモウンガのコンバージョン成功で締めくくった。