ラグビーリパブリック

埼玉ワイルドナイツが10連勝 4位・神戸スティーラーズ惜敗で勝点獲得ならず

2024.03.16

埼玉ワイルドナイツの15番をつけ、兄・拓也とともに奮闘した山沢京平(撮影:松村真行)


 リーグワンのディビジョン1で唯一の全勝チームである首位の埼玉パナソニックワイルドナイツが、神戸ユニバー記念競技場で3月16日、4位のコベルコ神戸スティーラーズと対戦し、28-18で競り勝ち10連勝(総勝点46)となった。
 一方、惜敗の神戸スティーラーズは6勝4敗(総勝点29)となり、プレーオフ進出を争うライバルたちに差をつけることはできなかった。

 試合開始早々、神戸スティーラーズがCTBマイケル・リトルの力強い走りもあってチャンスとなり、鉄壁に対してフェイズを重ね、FLサウマキ アマナキがインゴールに突っ込み先制した。

 その後、拮抗したゲーム展開となり、両チームともペナルティゴールでスコアを動かしたが、2点を追う埼玉ワイルドナイツは38分、敵陣深くに入ると連続攻撃からCTBダミアン・デアレンデがチャンスメイクし、パスをもらったWTB長田智希が鋭くスペースを抜けて逆転トライを決め、14-11で前半を終えた。

 両チームとも、後半もがまんの時間が続いたが、3点ビハインドとなった神戸スティーラーズは50分(後半10分)頃、共同キャプテンであるWTB山下楽平がブレイクダウンで奮闘してピンチを脱出すると、NO8ティエナン・コストリーの力走やFLアーディ・サベアのハッスルもあって敵陣深くの攻撃につながり、SOブリン・ガットランドがディフェンダーをひきつけ、折り返しのパスをもらったCTB李承信が空いたスペースを抜け、オフロードパスをもらったSH日和佐篤がインゴールに飛び込みゲームをひっくり返した。

 しかし、14-18とされた埼玉ワイルドナイツは57分、後半途中からの出場でFBに入った山沢拓也が巧みなキックスキルを活かした個人技で相手にプレッシャーをかけ、敵陣深くに入り、ラインアウトを起点に攻め込み、FL大西樹が再逆転となるトライを決めた。
 そして、65分にはデアレンデの「50:22キック」で敵陣深くに入り、連続攻撃を山沢拓也がフィニッシュして点差を広げ、接戦を制した。

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