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日本製鉄釜石シーウェイブスが今季初勝利 東日本大震災発生から13年となる前日に歓喜

2024.03.10

力走するヘンリー ジェイミー。シーウェイブスは全員がハードワークし勝利をつかんだ (C)JRLO


 2011年3月11日に東日本大震災が発生してから、13年になる。その特別な日の前日、被災地の復興を祈り、東北の人々をラグビーで元気づけたいと気持ちを新たにした日本製鉄釜石シーウェイブスが、地元の岩手県・釜石鵜住居復興スタジアムで今季初勝利をつかんだ。リーグワン・ディビジョン2の第8節、九州電力キューデンヴォルテクスと対戦し、28-11で歓喜となった。

 相手に先制トライを許した釜石シーウェイブスだったが、ペナルティゴール(PG)で3点を奪い返すと、26分にはハーフウェイから粘り強くアタックを継続し、ゲームキャプテンを務めたNO8サム・ヘンウッドが22メートルライン手前から抜けて逆転トライを挙げた。さらに、32分にも攻め、敵陣深くでキックボールを処理した相手選手がタッチライン外に出ると、元日本代表のWTBヘンリー ジェイミーがクイックで入れ、ボールをもらったヘンウッドが連続トライを決めた。

 前半最後にキューデンヴォルテクスにPGを許し、13-8で折り返しとなった釜石シーウェイブスは、43分(後半3分)、キックをチェイスしたヘンリーが敵陣深くで相手にプレッシャーをかけてボールを奪い返し、ゴールに迫ってSH南篤志がショートサイドに振り、FB中村良真が左隅にトライを決めた。

 その後、がまんのディフェンスもありリードを保った釜石シーウェイブスは、60分に相手PGで7点差に詰められたが、72分、スクラムで圧力をかけてペナルティを獲得し、SO落和史がショット成功で大きな3点を追加。
 そして78分、FB中村がブレイクして左外でパスをもらったWTBヘンリーがタックルを振りきってトライを決め、勝利を引き寄せた。

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