ラグビーのリーグワンは、3月最初のフラーデーナイトにディビジョン1の第8節1試合が東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれ、横浜キヤノンイーグルスが三重ホンダヒートを50-21で下した。
前節終了時に7位だったイーグルスは5勝3敗となり、トライ量産によるボーナスポイントも獲得。昇格して未勝利の最下位ヒートは8連敗となった。
2連敗でこの試合に臨んだ横浜キヤノンイーグルスは開始早々、連続攻撃からFLコーバス・ファンダイク、FB小倉順平のゲインで敵陣深くに入り、すばやいリサイクル後、LOマックス・ダグラスが抜けてゴールに持ち込み先制した。
対する三重ホンダヒートは、6分にゴールに迫ったがイーグルスのディフェンスは粘り強く、相手にペナルティがあって再び攻め込み今度はゴールラインを越えたが、グラウンディングできなかった。10分には19フェイズ重ねるも、得点できず。
がまんしたイーグルスは、19分に攻め、2月に加入したばかりの元南アフリカ代表CTBローハン・ヤンセ・ファンレンズバーグの力強いボールキャリーでゴールに迫り、つないでダグラスが連続トライ。27分にはゴール前でスペースを生み出し、SO田村優からのキックパスを受けたFL嶋田直人がファイブポインターとなった。
そして、36分に危険なプレーをしたヒートの選手にカードが出ると、数的有利となったイーグルスは前半最後にもチャンスを作り、WTB竹澤正祥がフィニッシュし、26-0で折り返しとなった。
イーグルスは後半の入りもよく、44分(後半4分)、FLファンダイクのオフロードからチャンスとなり、WTBヴィリアメ・タカヤワが1対1を振りきってゴールに持ち込みリードを広げた。
一方、1万3428人の観客が入ったホストゲームでファンの熱い声援を受けたヒートは、50分、2023年度天理大学主将でアーリーエントリーのSH北條拓郎が交代で入って早々、鋭くディフェンスに切り込んでチャンスメイクし、同じく1分前に投入されたばかりのSO呉洸太が大きくゲイン、パスをもらったWTB渡邉弐貴がゴールへ駆け抜け、この試合チーム初得点となった。
その後、イーグルスに追加点を許したヒートだが、67分にも攻め込み、根気よくフェイズを重ねてLOフランコ・モスタートがフィニッシュ。74分にも敵陣深くに入ると、ラインアウトから組んだモールをずらして押し込み、3トライ目を獲得し会場を沸かせた。
しかし、試合終了間際、ヒートのFWにイエローカードが出て1人少なくなると、最後はイーグルスがスクラムで圧倒してペナルティトライを獲得し、ゲームを締めくくった。