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埼玉ワイルドナイツが注目の上位対決制し7連勝 接戦で東京サンゴリアスを下す

2024.02.17

POMに選ばれた埼玉ワイルドナイツのダミアン・デアレンデ。終盤には堅守でチームを救った(撮影:松本かおり)


 国内最高峰リーグで優勝争いの常連である埼玉パナソニックワイルドナイツと東京サントリーサンゴリアスが2月17日、埼玉・熊谷ラグビー場で激突し、今季負けなしで首位の埼玉ワイルドナイツが24-20で接戦を制し7連勝となった。東京サンゴリアスは2敗目。

 両チームともニュージーランドチームとのクロスボーダーラグビーを戦い終えてから2週間で臨むこととなったリーグワン第7節。

 最初にトライを挙げたのは東京サンゴリアスで、前半9分、WTB江見翔太のブレイクからサポート選手がつないでテンポよく攻め込み、WTB尾崎晟也がインゴールに持ち込んだ。

 しかし、序盤にFLラクラン・ボーシェーのブレイクダウンの奮闘があってペナルティゴール(PG)で先制していた埼玉ワイルドナイツは、11分、パワフルなWTBマリカ・コロインベテがタテを突いたあと、すばやくリサイクルして、CTBダミアン・デアレンデがタックルを外して抜け出し、パスをもらったCTBディラン・ライリーが左外を振りきり、逆転した。

 その後、両チームともPGなどで加点し、13-10と埼玉ワイルドナイツがリードして折り返しとなった。

 3点を追う東京サンゴリアスは後半早々、SO高本幹也の好走などがあって敵陣深くに入り、フェイズを重ね、相手の堅守に対して、高本がドロップゴールを蹴り同点に追いついた。
 さらに、46分(後半6分)にも高本のブレイクスルーからチャンスを広げ、テンポよくアグレッシブにアタックを継続し、FL桶谷宗汰がディフェンダーをひきつけ、パスをもらったCTB中村亮土がフィニッシャーとなり、勝ち越しに成功した。

 だが、埼玉ワイルドナイツは56分、相手のラインアウト失敗がありボールを手にすると、自陣でワイドに展開してWTB長田智希が抜けて大きくゲインし、つないで、FB野口竜司がインゴールに持ち込み2点差に詰めた。
 そして、61分にSO松田力也のPGで逆転、21-20となった。

 東京サンゴリアスは65分に敵陣深くに入り15フェイズ重ねたが、得点できず、69分の連続攻撃も埼玉ワイルドナイツのがまん強いディフェンスに阻まれた。77分にも敵陣22メートルライン内に入ったが、相手LOルード・デヤハーにラインアウトスチールされ、その1分後にもラインアウトが合わずに、チャンスを逃した。

 辛抱してピンチを脱出した埼玉ワイルドナイツは、試合終了間際、スクラムで相手の反則を引き出してPGで加点し、接戦を制した。

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