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クロスボーダー戦で殊勲のホスキンス・ソトゥトゥ、幼少期は試合より遊びに夢中?

2024.02.14

昨季はブルーズで13試合に出場。2020年、22歳のときにオールブラックスとして初テスト(対オーストラリア)を経験した。(撮影/松本かおり)



 黒髪をきつく編み込んだ青の8番が、ゆかりのある国で活躍した。防御時の接点で圧をかけたり、鋭いフットワークと推進力で防御網に亀裂を入れたり。

 ニュージーランドはブルーズのホスキンス・ソトゥトゥは2月10日、神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場で横浜キヤノンイーグルスを57-22で撃破。新設のクロスボーダーラグビーの一戦を制した。

「チャレンジングになると思っていて、(実際)序盤はプレッシャーを受けた。我慢して流れを取り戻す試合でした。(自身は)なるべく局面に顔を出したいと考えました。ボールを触るほどにいろんなことを起こせると思うからです。それはディフェンスも同じ。システムに則り、自分の仕事をやり切る」 

 身長192センチ、体重106キロ。ニュージーランド代表として14キャップを持つ25歳は、幼少期を静岡で過ごした。父で元フィジー代表のワイサケ・ソトゥトゥ氏がヤマハ発動機ジュピロでプレーしていたためだ。笑って回顧する。

「父の試合会場へ行った記憶があります。ただあの時はほとんどゲームを見ず、弟たちと旗を手に戦っていました!」

 当時の遊び相手には、意外な人物もいた。ジェイコブ・ピアス。当時の父の同僚だったスコット・ピアスの息子で、2021年から東芝ブレイブルーパス東京に在籍の26歳だ。両者は一時、ブルーズでともにプレーしたこともある。

「彼とは本当に素晴らしい経験をさせてもらいました」

 こう語るソトゥトゥは、今後の目標を問われて言う。

「ここのところ(数年)あまりいい働きができなかったので、今年は自分にとってベストなプレーをしたい」


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