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ブルーズが9トライでイーグルスに快勝! 黒衣軍WTBクラークはハットトリックの活躍

2024.02.10

ブルーズSOスティーブン・ペロフェタの前進(撮影:松本かおり)

 クロスボーダーラグビー第3戦、ニッパツ三ツ沢球技場で昨季リーグワン3位の横浜キヤノンイーグルスが、スーパーリーグ3位のブルーズと対戦し、ブルーズが9トライ6ゴールと強さを見せつけて快勝した。

 ブルーズは、昨年のワールドカップNZ代表メンバーでは唯一出場したWTBケイリブ・クラークが3トライを挙げて貫録を見せた。

 まず前半14分、ブルーズはPK2本でイーグルス陣に攻め込むと、ラインアウトからFWが前進、ディフェンスを寄せてから素早くBKに展開、左サイドで待つクラークがインゴールまで持ち込み先制トライを挙げた。

 そしてブルーズが2トライを追加した後の前半35、今度はSOスティーブン・ペロフェタのインゴールへのキックパスを、クラークがデッドゴールラインぎりぎりでスーパーキャッチしてグランディング、TMOの結果トライが認められて26-0とした。

 イーグルスは38分、FB小倉順平のハイパントボールのキャッチから大きく展開、そして右サイドから左サイドまで丁寧につなぎ、ライン際でボールをもらったWTBヴィリアメ・タカヤワが相手FBザーン・サリヴァンを振り切ってようやく1トライ返した。

 何とか反撃したいイーグルスだったが、後半最初に得点したのはブルーズ。キックオフのボールをクラークがLOマシュー・フィリップに競り勝ってボールをキャッチすると、そこからFW、BK一体となった分厚いサポートで連続攻撃を仕掛け、最後はCTBメイハナ・グラインドレーからオフロードパスをもらったクラークが、この日3つ目のトライをゴール左隅に決めた。

この日3トライを挙げたWTBケイリブ・クラーク(写真中央・撮影:松本かおり)

 その後、ブルーズは3トライを追加、57-22と突き放したが、イーグルスも後半から入ったCTBルテル・ラウララが4分、35分にトライ、そして、後半終了間際には相手の反則からボールをつなぎ、SO田村優、HO中村駿太とパスがわたり、この日何度も力強いランを見せたWTB竹澤正祥がインゴールに持ち込み、意地を見せた。

 イーグルスは、南アフリカ代表のSHファフ・デクラーク、CTBジェシ・クリエルがケガで戦線を離脱しており、来週から再開するリーグワンでは厳しい戦いが待っているが、高いレベル、強度の戦いを経験できたことをポジティブにとらえ、次につなげたい。

●イーグルス・沢木敬介監督
「現状、これくらいのレベルの差はあるんじゃないですか。スーパーラグビーのレベルはこれがノーマルだと思うので、こういう中でパフォーマンスを出せないとなかなか勝つのは難しいと思います。前半は、準備してきたことが、まあまあはまっていた。ラインブレイクされたあとにフィニッシュまでさせないディフェンスの粘り強さとか、そういうところのレベルをしっかり上げていかないと日本のレベルも上がっていかない。アタックのボールの動かし方など通用する部分もあったし、ラインブレイクも何度かできていた。すごくいい経験だったと思います」

●梶村祐介キャプテン
「僕自身はこのゲームに対してものすごくモチベーションがありました。この強度の相手と対戦する機会がなかなかチャンスがないので、スーパーラグビーのチームに対して、チームとしてもそうですけど、個人としてどこまでチャレンジできるかワクワクしました」

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