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リーグワンD2でシャトルズがレッドハリケーンズに競り勝つ。D3のウォーターガッシュ2勝目

2024.02.10

しなやかなランで前進を図るシャトルズLOナイバルワガ セタ(撮影:毛受亮介)


 ジャパンラグビー「リーグワン」は2月10日、ディビジョン2とディビジョン3で各1試合がおこなわれた。

 ディビジョン2は、大阪・ヨドコウ桜スタジアムでレッドハリケーンズ大阪と豊田自動織機シャトルズ愛知が対戦し、24-15でシャトルズ愛知が競り勝ち、5勝1敗とし暫定トップとなった。4位のレッドハリケーンズ大阪は4連敗(2勝4敗)。

 12月の第3節でぶつかったとき、12-71と大敗していたレッドハリケーンズ大阪だが、この日はホームで奮闘した。
 シャトルズ愛知に先制を許したものの、WTB小村健太のペナルティゴール(PG)で3点を奪い返したあと、27分にはラインアウトからモールで押し込み逆転。31分にはFB吉澤太一がショートパントを自ら確保してチャンスとなり、テンポよくボールをつなぎCTB金勇輝がインゴールに持ち込んだ。

接点で激しくファイトしたRH大阪。第3節の大敗(12-71)からの成長を示した(撮影:毛受亮介)

 しかし、シャトルズ愛知は39分、キックのラッキーバウンドが2回もあってボールキープで敵陣深くへ攻め込み、すばやくボールを動かし、NO8タレニ・セウからオフロードパスをもらったWTBケレビ ジョシュアが右隅にフィニッシュし、10-15で折り返した。

 5点差に詰めたはシャトルズ愛知は、後半は優勢にゲームを進め、51分(後半11分)、敵陣深くでのスクラムで圧力をかけ、瞬時に左へ移動したゲームキャプテンのSOフレディー・バーンズが大外に長いパスを通し、WTB中野豪が同点トライを決めた。
 さらに、65分にもスクラムでプレッシャーをかけて相手の反則を引き出し、PGで勝ち越しに成功。バーンズは68分にも約40メートルのショットを決め、21-15とした。

 粘るレッドハリケーンズ大阪は試合終了間際に根気よく16フェイズ重ねたものの、シャトルズ愛知もがまんし、最後はスクラムでPGチャンスをつかんでバーンズが決め、接戦はノーサイドとなった。

ボールを手に突進するウォーターガッシュ昭島のHO栗原良多(撮影:菅原淳)

 東京・AGFフィールドでは、ディビジョン3で1勝3敗同士だったクリタウォーターガッシュ昭島と中国電力レッドレグリオンズが激突し、51-41でウォーターガッシュ昭島が点の取り合いを制した。

 前半は両チームとも3トライずつ獲得。
 ゴールキックの差で10点ビハインドとなった中国電力レッドレグリオンズは、52分(後半12分)、敵陣深くに入ってブレイクダウンからピックアップしたHO浅井佑輝がインゴールに持ち込み、コンバージョンも成功で3点差に詰めた。

 しかし、ウォーターガッシュ昭島は60分、CTBジェイミー・ヴァカラヒ、LOデーモン・レエスアス、LO中村匡汰の力強いボールキャリーが続いて敵陣深くに入り、たたみかけてFB江本洸志がフィニッシュ。その後、相手にPGを許したが、65分にも攻め込むと、LOレエスアスがブレイクしてつなぎ、江本の連続トライが生まれた。
 リードするウォーターガッシュ昭島はさらに68分、ゴール前のスクラムで圧倒して追加点を獲得。77分にはCTB松島聡が軽快なフットワークでディフェンスを破り、50点超えとなった。

 中国電力レッドレグリオンズは粘って終盤に2トライを奪い返したが、今季2勝目をつかんだのはウォーターガッシュ昭島だった。