ジャパンラグビー「リーグワン」は2月10日、ディビジョン2とディビジョン3で各1試合がおこなわれた。
ディビジョン2は、大阪・ヨドコウ桜スタジアムでレッドハリケーンズ大阪と豊田自動織機シャトルズ愛知が対戦し、24-15でシャトルズ愛知が競り勝ち、5勝1敗とし暫定トップとなった。4位のレッドハリケーンズ大阪は4連敗(2勝4敗)。
12月の第3節でぶつかったとき、12-71と大敗していたレッドハリケーンズ大阪だが、この日はホームで奮闘した。
シャトルズ愛知に先制を許したものの、WTB小村健太のペナルティゴール(PG)で3点を奪い返したあと、27分にはラインアウトからモールで押し込み逆転。31分にはFB吉澤太一がショートパントを自ら確保してチャンスとなり、テンポよくボールをつなぎCTB金勇輝がインゴールに持ち込んだ。
しかし、シャトルズ愛知は39分、キックのラッキーバウンドが2回もあってボールキープで敵陣深くへ攻め込み、すばやくボールを動かし、NO8タレニ・セウからオフロードパスをもらったWTBケレビ ジョシュアが右隅にフィニッシュし、10-15で折り返した。
5点差に詰めたはシャトルズ愛知は、後半は優勢にゲームを進め、51分(後半11分)、敵陣深くでのスクラムで圧力をかけ、瞬時に左へ移動したゲームキャプテンのSOフレディー・バーンズが大外に長いパスを通し、WTB中野豪が同点トライを決めた。
さらに、65分にもスクラムでプレッシャーをかけて相手の反則を引き出し、PGで勝ち越しに成功。バーンズは68分にも約40メートルのショットを決め、21-15とした。
粘るレッドハリケーンズ大阪は試合終了間際に根気よく16フェイズ重ねたものの、シャトルズ愛知もがまんし、最後はスクラムでPGチャンスをつかんでバーンズが決め、接戦はノーサイドとなった。
東京・AGFフィールドでは、ディビジョン3で1勝3敗同士だったクリタウォーターガッシュ昭島と中国電力レッドレグリオンズが激突し、51-41でウォーターガッシュ昭島が点の取り合いを制した。
前半は両チームとも3トライずつ獲得。
ゴールキックの差で10点ビハインドとなった中国電力レッドレグリオンズは、52分(後半12分)、敵陣深くに入ってブレイクダウンからピックアップしたHO浅井佑輝がインゴールに持ち込み、コンバージョンも成功で3点差に詰めた。
しかし、ウォーターガッシュ昭島は60分、CTBジェイミー・ヴァカラヒ、LOデーモン・レエスアス、LO中村匡汰の力強いボールキャリーが続いて敵陣深くに入り、たたみかけてFB江本洸志がフィニッシュ。その後、相手にPGを許したが、65分にも攻め込むと、LOレエスアスがブレイクしてつなぎ、江本の連続トライが生まれた。
リードするウォーターガッシュ昭島はさらに68分、ゴール前のスクラムで圧倒して追加点を獲得。77分にはCTB松島聡が軽快なフットワークでディフェンスを破り、50点超えとなった。
中国電力レッドレグリオンズは粘って終盤に2トライを奪い返したが、今季2勝目をつかんだのはウォーターガッシュ昭島だった。