来季(2024-25シーズン)から、セコムラガッツ、ヤクルトレビンズ、LeRIRO福岡(ルリーロ福岡)の3チームがリーグワンに新規参入することが決まった。1月31日に一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンが公式発表。
新規参入の3チームは、2024-25シーズンからディビジョン3に所属し、ジャパンラグビー リーグワンに参加する。
一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンの東海林一専務理事は、3チーム増えることについて、「リーグの発展にとって、また、ファンのみなさまにより多くの試合を多様な場所で楽しんでいただくという上において、非常にすばらしい結果になった。3チームを迎えて、来シーズン以降さらに大きな発展を遂げていきたい」と語った。
セコムラガッツとヤクルトレビンズは、現在ディビジョン1に参戦している埼玉パナソニックワイルドナイツと同じ埼玉県からのチームで、東海林専務理事は「各チームがいい意味で切磋琢磨して埼玉のラグビーを盛り上げていただけることにつながる」とコメント。また、福岡県うきは市を拠点とするLeRIRO福岡については、母体企業がない、地域に支えられて成り立っているクラブであり、新しい形となり、「地域の面、またチームのモデルというところで、新しい風を吹き込んでいただける」と期待する。
なお、チーム名称については、チーム名に地域名を取り入れること(企業名をチーム名に入れることについては任意)となっており、変更が必要な場合、正式なチーム名は改めて発表される。
新規参入チームの決定プロセスは、2023年6月末までに新規参入を希望した5チームのうち、新規参入審査委員会における審査と、その審査に基づく理事会の決議により、同年9月末時点で4チームが参入審査基準を充足、または、充足見込みとなっていた。その後、充足項目の確認および各チームの戦績によって審査委員会が最終的な評価をおこない、今年1月29日におこなわれたリーグワンの臨時理事会において、新規参入チームが承認された。
なお、参入審査基準を充足、または、充足見込みとされた4チームのうち、2023-2024シーズンのトップイーストリーグAグループで5位だった秋田ノーザンブレッツRFC以外の3チームが3地域社会人リーグ順位決定戦(12月24日~1月21日)に出場し、1位がセコムラガッツ(トップイーストA 2位)、2位がヤクルトレビンズ(トップイーストA 優勝)、そして、LeRIRO福岡(トップキュウシュウA 優勝)は4位だった。
新規参入を申請したチームの評点付与項目(財務・戦績)最終評点は以下のとおり。財務の安定性確保については、「強化・活動費として最低1億円が計上されていること」などが基準となっている。
<評点合計>
■セコムラガッツ:9点(財務:4点/戦績:今季=5点、過去0点)
■ヤクルトレビンズ:8点(財務:3点/戦績:今季=4点、過去=1点)
■LeRIRO福岡:6点(財務:3点/戦績:今季=2点、過去=1点)
■秋田ノーザンブレッツRFC:2点(財務:2点/戦績:今季=0点、過去=0点)
新規参入決定チームのホストエリア(予定)とクラブ活動拠点、そして、収容規模3,000人以上などの基準を満たすホストスタジアムの要件充足確認結果は次のとおり。
【セコムラガッツ】
●ホストエリア:埼玉県狭山市
●クラブ活動拠点:埼玉県狭山市
●ホストスタジアム:将来に向けた以下の具体的な計画を有する
セコムラグビーフィールド(埼玉県狭山市、2025-26シーズンより)
【ヤクルトレビンズ】
●ホストエリア:埼玉県戸田市(セカンダリーホストエリア:群馬県前橋市〔予定〕)
●クラブ活動拠点:埼玉県戸田市
●ホストスタジアム:将来に向けた以下の具体的な計画を有する
アースケア敷島サッカー・ラグビー場(群馬県前橋市、2025-26シーズンより)
【LeRIRO福岡】
●ホストエリア:福岡県うきは市および周辺地域(筑後エリア)
●クラブ活動拠点:福岡県うきは市
●ホストスタジアム:以下のスタジアムを確保
久留米スポーツセンター陸上競技場(福岡県久留米市)
なお、新規参入チーム数が3チームとなったため、2024-25シーズンのリーグワンにおけるディビジョン別のチーム数は、ディビジョン1(D1):12チーム、ディビジョン2(D2):8チーム、ディビジョン3(D3):6チームとなる。
これに伴い、2023-24シーズンのD2/D3間の入替戦の実施形式が決定。
今シーズンのD3の上位2チームは自動昇格となり、D2の6位(最下位)とD3の3位による入替戦をおこなうことになった。