ラグビーリパブリック

どこにでも現れるエディー。高校代表選考合宿には「タレントを見に来た」。

2024.01.28

ゴール前で試合を見つめるエディーHC。U20日本代表の大久保直弥HCと視察。「みんなでワークするシステムを作ろうとしています」(撮影:井田新輔)

 花園、大学選手権、リーグワンと、各カテゴリーの試合会場に足繁く通うエディー・ジョーンズ日本代表HC。
 寒さが増す1月26日、同HCの姿は国士舘大のグラウンドにあった。

 高校日本代表のセレクションキャンプを見学するためだ。この日は選抜された43人を二手に分け、25分ハーフの紅白戦がおこなわれた(大和哲将と倉掛太雅は欠場)。

 試合後、エディーHCは「彼らのような若い選手たちは将来のジャパンを支える希望のある選手だと思っている。将来に向けてとても大事になる、タレントを見に来た」と話した。

「代表監督が来るということで選手の気持ちも変わる。そのために来た」と続けた。

 試合前のミーティングでは、選手たちに向けて日本代表が掲げる「超速ラグビー」について説明したという。
「高いスキル、高いフィットネスを持ち、(日本代表になりたい、上手くなりたいという)欲望のある選手を探していると伝えました。この中から1、2人は2027年のW杯に絡んでくるかもしれません」

「どの選手にも成長する機会がある、リーグワンで見てる通りサイズは関係ない」と強調し、「(大事なのは)高い強度を出せるかと、どれだけやりたいかという気持ちだと思う」と話した。

 日本の高校生年代の印象を問われると、「練習量が多いこともありますが、スキルセットがとにかく高い」と評する。
 強化プランを披露した先日の会見で語った、コーチが教えることのできないスキルを持った選手は「ひとりいた」と明かし、高い意欲を感じた選手は「名前は言えませんが、6人に印をつけた」という。

 2月におこなう日本代表のミニキャンプへの招集は予定していない。「高校生は高校のツアーに行くことが一番大事。そこでいいプレーをすればいろんなところから声がかかると思うので」

 なお、ミニキャンプはリーグワンのクロスボーダーに参加しないチームから約30人を招集予定。「ジャパンのスコッドではありませんし、キャップ数も気にしていない。見てみたいと感じた選手を呼ぼうと思っています。超速ラグビーを理解してもらう機会にしたい」と話した。

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