ジャパンラグビー リーグワンは、1月28日にディビジョン2の1試合が愛知・パロマ瑞穂ラグビー場でおこなわれ、豊田自動織機シャトルズ愛知が九州電力キューデンヴォルテクスを52ー19と圧倒し、4勝1敗で暫定首位となった。キューデンヴォルテクスは1勝4敗。
前節では雷の影響で47分間しかプレーできず今季初黒星を喫したシャトルズだが、この日は晴天の地元で快勝、計8トライを挙げてボーナスポイントも獲得した。
シャトルズは開始早々に攻め込んでラインアウトからモールで押しきり先制すると、5分にもうまく連動してループを入れたテンポのいいパス回しからWTB中野豪が抜け、オフロードパスを巧みなハンドリングで捕球したFBチャンス・ペニがフィニッシャーとなった。9分にはペニの好走とキック&プレッシャーで敵陣深くに入り、ペナルティを得ると、ラインアウトを起点に攻め、相手が前へ詰めてきたところ、SOフレディー・バーンズがディフェンス裏にキックしてインゴールに転がったボールをWTBケレビ ジョシュアが押さえた。
対するキューデンヴォルテクスは12分、スクラムから展開してCTB古城隼人が抜け、ロングパスをもらった元日本代表WTBの山田章仁がインゴール中央に持ち込んだ。
しかし、シャトルズの優勢は変わらず、16分、仲間がキックしたボールを追って競り勝ったケレビが、さらに足にかけてインゴールに転がし、中野が押さえて追加点を獲得した。
シャトルズの選手たちはコンタクトが激しく、前半は粘り強いディフェンスも光った。反則の繰り返しでイエローカードを提示され、1人少ない時間帯もあったが堅守でピンチをしのぐと、数的不利ながらもアグレッシブにプレーし続け、34分にはCTBジェームズ・モレンツェが好走で抜けて大きくゲインし、サポートした中野がインゴールに持ち込みリードを広げた。
33-7で迎えた後半早々、危険なタックルをしたキューデンヴォルテクスの選手にイエローカードが出ると、数的有利となったシャトルズは46分(後半6分)、ハイボールをキャッチした相手選手にプレッシャーをかけてターンオーバーし、NO8タリフォロフォラ・タンギパがゴールへ力走。さらに、55分にはキューデンヴォルテクスが自陣深くのラインアウトでミスがあり、攻撃権を得たシャトルズが速攻で追加点を獲得するなど、その後も得点を重ね、大差がついた。
そして、キューデンヴォルテクスの後半の反撃を2トライに抑え、勝点5を獲得している。