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花園近鉄ライナーズの苦戦続き6連敗 規律を乱し静岡ブルーレヴズに大敗

2024.01.28

ブルーレヴズの家村健太とサム・グリーンにタックルされるライナーズのステイリン パトリック (C)JRLO


 開幕から連敗が続き今季初勝利を渇望する花園近鉄ライナーズだが、リーグワン第6節のチャレンジは、途中で失速してしまった。1月27日に静岡・ヤマハスタジアムで静岡ブルーレヴズに挑み、12-50で敗れた。

 ライナーズの立ち上がりはよかった。前半6分、アタックを継続して敵陣22メートルライン内に入ると、接点で仲間からボールをもらったFL菅原貴人がショートサイドを突き、左隅に先制トライを決めた。

 その後、逆転されてしまったが、何度かチャンスを作り、38分にもゴールに迫ると、走り込んできたCTBステイリン パトリックがトライゲッターとなり、12-19とした。

 前半最後には、相手FBサム・グリーンがタッチライン際を駆け上がりピンチとなったが、元オーストラリア代表主将でもあるSHウィル・ゲニアが懸命のカバーディフェンスで外に押し出し、7点差で折り返しとなった。

 しかし、そのゲニアは46分(後半6分)、レフリーの笛が鳴ったあとボールを放さなかった相手選手の顔面を押してしまい、カードを提示されてしまう。オフフィールドレビューの結果、無謀な報復行為と判断され、レッドカードにアップグレードでゲニアは退場となってしまった。

 これで数的有利となったブルーレヴズは直後、スクラムで圧力をかけたあと、NO8マルジーン・イラウアがボールを持ち出して突進し、トライを決めた。51分にもハーフウェイ付近のスクラムで相手の反則を引き出すと、タッチに蹴らず、意表を突いてタップからボールを展開し、WTB山口楓斗がタックルを外して右隅に飛び込み、追加点。勢いに乗ったブルーレヴズは、55分にもターンオーバーからWTBマロ・ツイタマのトライにつなげ、その後も得点を重ねた。

 規律の乱れから崩れてしまったライナーズは、終盤にも反則の繰り返しでイエローカードを提示され、悪い流れのまま後半は反撃できず、大敗となった。

 一方、快勝のブルーレヴズは3勝3敗となり、総勝点により5位に浮上している。

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