開幕2連勝後、3試合連続で接戦を落としていたコベルコ神戸スティーラーズが、連敗を「3」で止めた。1月27日、神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場でおこなわれたリーグワンの第6節で4位の横浜キヤノンイーグルスと対戦し、31-27で逆転勝ちした。
一方、イーグルスの連勝は「4」で止まり、2敗目。
前半はイーグルスが優勢だった。南アフリカ代表のSHファフ・デクラークとCTBジェシー・クリエルがけがで一時離脱となり、主力2人を欠いた布陣だったが、16分、不当なプレーをしたスティーラーズのプロップにイエローカードが出ると、イーグルスは直後、一時交替で本職のフランカーを下げた相手のパックに対してスクラムで圧力をかけ、先制トライを奪った。
ハーフタイム前にはSO田村優がドロップゴールを決め、10点リードで折り返した。
一方、前半から反則が多く、ラインアウトが安定しないこともあってリズムに乗れなかったスティーラーズだが、49分(後半9分)、堅守のイーグルスに対しアドバンテージを得て辛抱強くフェイズを重ね、SOブリン・ガットランドがダミーで抜けてそのままインゴールに持ち込み、7点を奪い返した。
その後、イーグルスにペナルティゴール(PG)を許したスティーラーズだが、56分にも敵陣22メートルライン内へ攻め込み、またもガットランドがステップでディフェンダーをかわしてトライ。自らコンバージョンを決め、逆転した。
1点ビハインドとなったイーグルスは、61分、敵陣でペナルティキックを得ると、クイックタップで速攻を仕掛け、SH荒井康植がチャンスメイクし、LOマックス・ダグラスがトライを決め、再びリードを奪った。
64分にはNO8シオネ・ハラシリがダミースキルで抜けてゴールへ走りきり、コンバージョン連続成功で、13点差をつけた。
だが、スティーラーズは粘り、70分、敵陣深くに入ってラインアウトからモールで押し込んだ。ガットランドが厳しい角度からのコンバージョンを成功、6点差とした。
そして、勢いに乗るスティーラーズは75分にも敵陣深くに入り、ラインアウト・モールで連続トライを挙げる。ガットランドが確実にゴールキックを決め、逆転した。
スティーラーズはその後、相手にプレッシャーをかけてPGでも加点し、接戦を制した。