東芝ブレイブルーパス東京が好調をキープし、リーグワン2023-24で開幕から6連勝となった。愛知・豊田スタジアムで1月27日、今季4勝目を狙ったトヨタヴェルブリッツと対戦し、28-12で制した。
先制したのはトヨタヴェルブリッツだった。前半8分、自陣でPKを得ると、SH福田健太がクイックタップで速攻を仕掛け、自らゲインしキックしたボールをWTB高橋汰地が追って確保し、インゴールに持ち込んだ。
この試合、ボーデン・バレット vs リッチー・モウンガという、ニュージーランドが誇る世界的スタンドオフ2人が激突することでも注目されたが、ヴェルブリッツの10番をつけたバレットは前半14分に負傷、いったんは足を引きずりながらプレーを続けていたが、数分後に無念の交代となった。
一方、東芝ブレイブルーパスのモウンガは、19分にペナルティゴールを決め、23分には得点にはつながらなかったものの、キックチャージでチームを活気づけた。
すると、東芝ブレイブルーパスは30分、ボールを回して、同じくニュージーランド代表“オールブラックス”の新戦力であるFLシャノン・フリゼルがタックルをかわして右外をゲインし、CTBニコラス・マクカランにつなぎ、最後は、この試合で100キャップとなったSH小川高廣が逆転トライを決めた。
10-7で折り返した東芝ブレイブルーパスは、後半に入ってペナルティゴールで加点し、51分にはモウンガの好走とフリゼルのゲインもあってチャンスをつくり、相手に反則があり、再びモウンガのショットでリードを広げた。
イエローカードを提示されたトヨタヴェルブリッツは、1人少ない時間帯にトライを奪い返し、4点差に詰めたものの、68分(後半28分)にも反則の繰り返しで別の選手が10分間の退出を命じられ、波に乗れなかった。
数的有利となった東芝ブレイブルーパスは69分、ゴール前でペナルティキックを得ると、タップからサインプレーを使い、走り込んだフリゼルがタックラーを弾き飛ばしてトライを獲得。
さらに、73分にはモウンガがカウンターでタックルを外してブレイクし、WTB森勇登のファイブポイントを演出して、勝利を引き寄せた。