ラグビーリパブリック

【全国高専大会】奈良高専が仙台高専名取破る。2大会ぶりの優勝。

2024.01.10

奈良高専が2大会ぶり6回目の優勝(撮影:新屋敷こずえ)

 10校制の第54回全国高等専門学校ラグビー大会(通称:高専大会)は1月9日、兵庫県神戸市のユニバー記念競技場補助競技場で決勝戦があり、奈良高専(近畿代表)が仙台高専名取キャンパス(東北第一代表)を45-3(前半19-3)で破り、2大会ぶり6回目の優勝を果たした。

 奈良高専はこの決勝で7トライの45点。3試合を戦った平均得点は58。平均失点はノートライのわずか1。圧倒的な強さを誇った。

 主将NO8の甲元陸羽(こうもと・りくは)からは笑顔が弾けた。

「めちゃくちゃうれしいです」

 攻撃に関しては部員24人のうち、約6割にあたる14人が入学までの経験者。ラグビーを知っていたことが大きい。

 堅守に関しては、平日2時間の練習をウエイトトレによるコンタクト強化と長い日にはその時間の半分を割くタックル練習に取り組んできた。その流れが実を結んだ。

 奈良高専の優勝6回は都城高専と並び、歴代3位タイになった。

「そこを目指した訳ではなく、毎年、一年一年の積み上げがこうなりました」

 森弘暢監督はにこやかに話した。

 敗れた仙台高専名取キャンパスは連覇、そして優勝回数を最多16に伸ばせなかった。風上に立った前半9分、SO太田玄周のPGで先制したが、あとが続かない。

「完敗でした」

 柴田尚都監督はそう話した。

 仙台高専名取キャンパスの経験者は1人。1年生LOの悦渕嵩(いわいぶち・たける)のみである。その背景がありながら、連覇にあと1勝まで進んだのは、柴田監督、鈴木徳一ヘッドコーチの指導のよさを示している。

 チームは当日9日の夜10時、神戸の宿泊ホテルをバスで出発。名神、東名、東北道を通り、12時間かけて宮城県名取市にある学校に帰って行った。

なおこの大会はメイン会場となるユニバー記念競技場が改修中で使えないため、隣接する補助競技場が使用された。

仙台高専名取は連覇ならず(撮影:新屋敷こずえ)
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