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東京サンゴリアスが新年白星スタート コベルコ神戸スティーラーズとの熱戦を制す

2024.01.06

躍動するサンゴリアスのチェスリン・コルビ。スティーラーズ山下楽平とのマッチアップ(撮影:高塩 隆)


 世界的スターを獲得して、リーグワン2023-24で上位争いが予想される東京サントリーサンゴリアスとコベルコ神戸スティーラーズが1月6日に東京・秩父宮ラグビー場で激突し、44-36でサンゴリアスが接戦を制した。
 サンゴリアスはこれで3勝1敗。スティーラーズは開幕2連勝後、2連敗となった。

 1万8867人の観客が入った注目の一戦で、先制したのはサンゴリアス。前半2分、敵陣深くで相手がラインアウトを失敗してチャンスとなり、キャプテンのHO堀越康介がゴールラインを割った。10番をつける新人SOの高本幹也はこの日、厳しい角度からのコンバージョンやペナルティゴールを含めて8回のゴールキックをすべて成功し、計19得点の活躍だった。

 対するスティーラーズは11分、敵陣22メートルライン付近のスクラムからファーストレシーバーのCTBナニ・ラウマペがタックラーを弾き飛ばしてゴールに持ち込み、トライを奪い返した。
 6点ビハインドで迎えた28分には、ゴール前でペナルティを得ると、タップからトライを狙いに行き、FWの突進とリサイクルを繰り返して日本代表でもあるFLサウマキ アマナキがファイブポインターとなり、1点差に詰めた。
 そして、31分にはサンゴリアスWTBチェスリン・コルビを止めたラウマペのターンオーバーから攻めに転じ、サウマキの力走と、ニュージーランド代表でもあるFLアーディ・サベアのボールキープもあってつながり、WTB濱野隼大が自陣から快足を飛ばしてゴールへ走りきり、逆転した。
 スティーラーズの勢いは止まらず、39分にはラインアウトからモールで押し込み、早くも4トライとなった。

 ゲームの流れを変えたいサンゴリアスは前半最後、FWでゴールに迫ると、ボールをすばやくワイドに動かし、日本代表でもあるFB松島幸太朗がハンドオフで抜けてインゴールに持ち込み、コンバージョンも成功で6点差に詰めて折り返した。

 そして、20-26で後半を迎えたサンゴリアスは49分(後半9分)、敵陣深くに入ると、ラインアウトから、ニュージーランド代表でもあるNO8サム・ケインの力強い突進もあってゴールに迫り、たたみかけ、キャプテンのHO堀越がタックルを2つ破ってトライ。SO高本のコンバージョンも決まり、逆転した。

 勢いづいたサンゴリアスは57分にもゴールに迫ると、相手の激しい守りに対して、PR中野幹が突っ込み仲間のサポートもあってインゴールにねじ込み、トライが認められた。
 63分には、サンゴリアスのキックに対して、スティーラーズのWTB山下楽平がタッチライン外に出させず残したところ、ワールドカップを再現するかのように全力でチェイスしていた南アフリカ代表のコルビがそれを拾ってインゴールに持ち込み、サンゴリアスは大きな追加点獲得となった。

 スティーラーズは終盤、ニュージーランド代表LOでもあるキャプテンのブロディ・レタリックがファイブポインターになるなど2トライを奪い返し、合計トライ数はサンゴリアスよりも多かったが、SO高本のゴールキックで着実に得点を重ねたサンゴリアスが接戦を制した。

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