リーグワンのディビジョン2に昇格して開幕から3連敗だった九州電力キューデンヴォルテクスだが、2015年ワールドカップ戦士でもある元日本代表WTB山田章仁の活躍により、今季初勝利を挙げた。1月6日に福岡・ミクニワールドスタジアム北九州でおこなわれた第4節で日本製鉄釜石シーウェイブスと対戦し、20-11で制した。
同じく今季初勝利を目指したシーウェイブスに先制されたキューデンヴォルテクスだが、0-8で迎えた前半18分、SOトム・テイラーがディフェンダーをひきつけてパスをもらったFL中島謙が切り込み、右外にいたWTB山田章仁につなぎ、背番号14の山田が駆け上がってインゴールにダイブした。かつてホンダヒートやパナソニックワイルドナイツ(三洋電機ワイルドナイツ時代を含む)、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスでもプレーした山田章仁は、史上3人目のトップリーグ/リーグワン通算100トライ達成となった。
北九州市出身である山田章仁のトライで会場は盛り上がり、流れを変えたキューデンヴォルテクスは、さらに28分、CTBシオネ・リクアタのブレイクからテンポよくボールをつなぎ、左外のWTB萩原蓮がタックルされながらもコーナーにトライを決め、逆転した。
32分にも連続攻撃でゴールに迫ると、右外で高めのパスをもらった山田章仁がジャンプから身のこなし軽くCTBフィル・バーリーに折り返し、3連続トライが生まれた。
17-8で折り返した後半は、両チームともペナルティゴールで3点ずつ加えたのみで、リードを守ったキューデンヴォルテクスのディビジョン2初勝利となった。