春の全国高校選抜大会を制し、シーズンを締めくくる冬の花園でも頂点を狙う桐蔭学園高校(神奈川)が、1月5日におこなわれた第103回全国高校ラグビー大会の準決勝で大阪桐蔭(大阪第2)に25-0と快勝し、2冠に王手をかけた。
桐蔭学園は前半7分、ラインアウトを起点に、推進力がある力強いFWを次々と活かして前に出たあと、テンポよくつないでBKもゲインして敵陣深くに入り、最後はパワープレーでPR前田麟太朗がインゴールにねじ込み先制した。コンバージョンも成功。10分にはFB吉田晃己がペナルティゴールで加点した。
優勢の桐蔭学園に対し、大阪桐蔭は粘り強いディフェンスで奮闘し、前半は10-0で終えた。
追う大阪桐蔭は後半8分、敵陣深くに入り、NO8上野凌大が力強い突進でタックラーを弾き飛ばしゴールに迫ったが、桐蔭学園はCTB白井瑛人が懸命のディフェンスで落球させ、スコアを許さなかった。
すると、桐蔭学園は12分、ラインアウトからの展開でFL申驥世がタテを突いたあと、すばやくボールを回し、左外で受けたWTB古賀龍人がキック、チェイスしてインゴールに転がったボールを自ら押さえ、貴重な追加点となった。
桐蔭学園はディフェンスも堅く、相手に流れを渡さなかった。
大阪桐蔭も必死にチャレンジし続けたが、桐蔭学園は20分にも、FB吉田が鋭い走りでディフェンスを破ってチャンスとなり、SH渡邊晃樹につないでトライを獲得。
その後、桐蔭学園はカウンターラックでターンオーバーするなど相手の反撃を封じると、27分にもブレイクダウンでプレッシャーをかけてペナルティを得、ショットで加点し、勝利を決定づけた。