第103回全国高校ラグビー大会は1月3日に東大阪市花園ラグビー場で準々決勝がおこなわれ、第1試合では、優勝争いの常連である桐蔭学園高校(神奈川)と東海大学付属大阪仰星高校(大阪第3)が激突、春の全国高校選抜大会との2冠を狙うAシードの桐蔭学園が34-24で制し、2年ぶりのトップ4入りとなった。
桐蔭学園は前半2分に先制した。相手がタッチキックに出したボールをクイックで入れると、CTB白井瑛人の好走で敵陣深くに入り、連続攻撃でゴールに迫ってFWが近場を突き、HO川口翔大がピック&ゴーでインゴールにねじ込んだ。
15分にはスクラムで圧力をかけてターンオーバーし、キャプテンであるNO8城央祐の力強いボールキャリーでゴールに迫り、たたみかけ、LO中森真翔が突進してトライゲッターとなった。FB吉田晃己はコンバージョンを連続成功。
桐蔭学園は19分にも相手にプレッシャーをかけて敵陣深くでのスクラムを得ると、そこからボールをもらったFB吉田がドロップゴールを決め、17-0とした。
一方、東海大仰星は29分、テンポのいい連続攻撃からHO市川翔太の力強いボールキャリーでチャンスとなり、クイックリサイクルでWTB吉田琉生がゲインし、大外にいたPR山中勝晶につなぎ5点を奪い返した。
しかし、桐蔭学園はリスタート後、連続攻撃でゴールに迫り、強力FWがディフェンダーを集めたあとすぐにボールを動かしてCTB白井が抜け、再びリードを広げた。
24-5で折り返した桐蔭学園は後半10分、敵陣深くでモールを形成しドライブでアドバンテージを得ると、SO萩井耀司のドロップゴールで得点。22点差となった。
フィジカリティが強く接点で圧力をかけ続け、ディフェンスが堅い桐蔭学園に対し、東海大仰星は14分、ゴールに迫ってがまん強く14フェイズ重ね、走り込んできたWTB東佑太がトライを決めた。
しかし、桐蔭学園は18分、ディフェンスでプレシャーをかけ、こぼれ球を足にかけたLO中森がトライを決め、勝利を引き寄せた。
東海大仰星は粘り、試合終盤にチーム一体となってボールをつなぎ2トライを奪い返したものの、リードを守った桐蔭学園が準決勝進出となった。