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佐賀工が花園で23年ぶりに準決勝進出 中部大春日丘は初のトップ4入りならず

2024.01.03

中部大春日丘のディフェンスを破る佐賀工のWTB内田慎之甫(撮影:松村真行)


 夏の7人制大会を制し初の全国タイトルを獲得した佐賀県立佐賀工業高校が、15人制で戦う冬の大舞台・花園で、23年ぶりのトップ4入りを果たした。1月3日の準々決勝で中部大学春日丘高校(愛知)を31-16で下し、準決勝進出。中部大春日丘は初の4強入りとはならなかった。

 佐賀工は試合開始早々、相手にプレッシャーをかけて敵陣22メートルライン内に入ると、モールで前進し、連続攻撃でSH井上達木がラックサイドのギャップを抜け、ゴールに持ち込み先制した。

 6分にはハイパントでプレッシャーをかけてボール確保でチャンスとなり、テンポのいい連続攻撃からWTB内田慎之甫が鋭く切り込みフィニッシャーとなった。SH井上はコンバージョンを連続で成功。

 一方、中部大春日丘は10分にフェイズを重ねてゴールに迫り、相手の堅守でトライは奪えなかったものの、ペナルティゴール(PG)で得点。21分にもショットチャンスをつかむと、FB加藤秀悟が連続で決め、8点差とした。

 しかし、佐賀工も前半最後にSH井上がPGで加点し、17-6で折り返しとなった。

 そして、佐賀工は後半早々、スクラムからの展開でWTB増本敦がブレイクして敵陣深くに入り、中部大春日丘のディフェンスプレッシャーに対してボールキープでアタックを継続し、LO古賀大輝が力強いレッグドライブでゴールライン上に押さえ、トライが認められた。

 粘る中部大春日丘は15分、敵陣深くに入りモールは止められたが、ブレイクダウンから持ち出した副将のNO8浜浦幸太郎が果敢に突っ込んで3人のタックルを破り、トライ。その後、守りでも奮闘し、試合終了間際にも浜浦の力走後、すばやいバックス展開でWTB鬼頭慶が大きくゲインすると、SH荒木奨陽などサポートもついてゴールに迫り、LO中岡碧人がピック&ゴーでインゴールにねじ込み8点差とした。

 しかし、佐賀工はリスタートのキックオフでSH井上が相手のエラーを引きだし、ボールを手にすると、SO服部亮太がブレイクしてパスをもらったWTB内田が快走、タックラーにからまれながらもフィニッシュし、勝負は決まった。

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