昨年度の花園で準優勝だった報徳学園高校(兵庫)が、第103回全国高校ラグビー大会の2回戦で明和県央高校(群馬)を45-13で下し、元日の戦いにコマを進めた。
報徳学園は前半4分にFB太田啓嵩が自陣から抜け、スピードに乗ってそのままゴールへ走りきり先制。ピンチを堅守で踏ん張ったあと、11分にはラインアウトからのムーブでWTBタウファ テビタ悦幸が抜け、クイックリサイクル後にFB太田がブレイクし、最後はWTB長谷川諒がインゴールに持ち込んだ。16分にはスクラムで圧力をかけたあと、バックスがゲインし、NO8小林裕太がフィニッシュ。
21ー3で迎えた後半2分には、ラインアウトから展開してFL福井礼がタテをついたあと再びすばやく回し、FB太田が切り込み、WTB長谷川がファイブポインターとなった。
その後、明和県央に2本目のペナルティゴールを許したが、報徳学園は堅守で引き締まり、19分、フリーキックを得るとタップから速攻を仕掛け、NO8小林のビッグゲインで敵陣深くに入り、たたみかけ、FL福井が抜けてトライゲッターとなった。
一方、点差を広げられた明和県央は、トライを目指して23分に攻め込んでゴールに迫り、ピック&ゴーを繰り返し、PR生方碧空がインゴールにねじ込んだ。
しかし、最後までゲームを支配したのは報徳学園で、終盤にも2トライを追加して締めくくった。
報徳学園の3回戦の相手は東海大学付属大阪仰星高校(大阪第3)になった。Bシードの東海大仰星は2回戦で初出場の高川学園高校(山口)と対戦し、86-0と力の差を見せつけた。
東海大仰星は前半2分、中盤でのドライビングモール後、WTB松本拓斗の快走もあって敵陣深くへ入ると、すばやくワイドにボールを動かし、WTB村岡龍空が力強く切り込み、倒されたがすばやく起き上がってインゴールに持ち込み先制した。6分には敵陣10メートルライン付近でボールをもらったCTB金子健伸が抜け、タックルをかわして自らトライを決めた。
チャレンジャーの高川学園は懸命にタックルを繰り返したが、東海大仰星は15分、テンポよくつないでPRの山中勝晶と黒塚晃希の力走でゲイン後、サポートした主将のFL和田寛大がインゴールに持ち込んだ。
東海大仰星のトライラッシュは続き、18分にも敵陣深くに入り、相手にインターセプトされいったんボールを失ったが、CTB東佑太がキックチャージで再獲得し、FL駒井良がトライゲッターとなった。23分にはドライビングモールで得点。25分にはカウンターラックで攻めに転じ、パワフルなHO市川翔太がタックラーをかわしてトライを決めた。
そして、ハーフタイム前にも5点を加えると、43-0で迎えた後半も7トライを重ね大勝となった。
高川学園は敵陣22メートルライン内に入ったシーンもあったが、スコアにつなげることはできなかった。