春の全国選抜大会で優勝し、シーズンを締めくくる冬の大舞台・花園で2冠を狙う桐蔭学園高校(神奈川)が、松山聖陵高校(愛媛)を92-0と圧倒し、3回戦進出となった。
試合開始早々、高校日本代表候補でもある松山聖陵のFB田川陽生が鋭い走りでチームに勢いをつけようとしたが、アタックを継続した松山聖陵に対し桐蔭学園はディフェンスでプレッシャーをかけてカウンターラックでボールを奪い返し、主将のNO8城央祐が力走で大きくゲイン、パスをもらったWTB古賀龍人がゴールへ走りきり先制した。
桐蔭学園は3分にも敵陣深くで相手にプレッシャーをかけてターンオーバーし、LO中野誠章がインゴールに持ち込んだ。FB吉田晃己のペナルティゴールでも加点したあと、10分にはスクラムで一気に圧力をかけてターンオーバーし、たたみかけて最後はHO川口翔大がピック&ゴーでインゴールにねじ込んだ。12分には相手のパスが乱れてボールを奪い返し、WTB古賀がフィニッシュ。
その後もボール争奪で圧倒して主導権を握り、計13トライで大勝となった。
松山聖陵はゴールに迫ったシーンもあったが、桐蔭学園は堅守で無失点。
その桐蔭学園に元日チャレンジする権利をつかんだのは光泉カトリック高校(滋賀)だ。2回戦で川越東高校(埼玉)に31-19と競り勝った。
光泉カトリックは前半3分、11フェイズ重ねてゴールに迫り、PR田中聖也が突進して先制トライを挙げた。
対する川越東は7分に敵陣深くに入り、相手にラインアウトスチールされたものの、キックレシーブから再び攻め込み、FL柴田陽の力強い走りでゴールに迫り、サポートしたLO松本青大がインゴールに突っ込みトライを奪い返した。
7-7で迎えた16分、光泉カトリックはフェイズを重ねて敵陣22メートルラインに迫ると、SO森原陵篤がランで仕掛けてディフェンダーをひきつけ、連係したCTB上谷川和馬が突破、パスをもらったWTB岡本龍弦がトライを決め、勝ち越しに成功した。
12ー7で折り返した光泉カトリックは、後半早々にはグラウンド中央のスクラムから展開すると、CTB寺岡大翔が力強い走りでタックラーを弾き飛ばし、そのままゴールへ走りきった。
その後、ピンチもあったがしのぐと、10分には自陣深くからボールを回してWTB岡本が抜け、ゲインし、キックしたボールをSO森原がキープしてサポートのFB矢谷漣也がつなぎ、LO余賢俊がフィニッシャーとなった。
食らいつく川越東にドライビングモールを許し、10点差に詰められたが、光泉カトリックは23分、WTB村上雄亮が鋭いステップでブレイクし、パスをもらったFL片山瑠泉がゴール前まで持ち込み、サポートのCTB上谷川がフィニッシュして再び突き放した。
粘る川越東は27分、テンポのいいパス回しからFB南雲優佑が軽快なフットワークで抜けてトライゲッターとなったが、反撃はそこまで。光泉カトリックがリードを守りきった。