春の全国選抜大会でトップ4入りした國學院大學栃木高校(栃木)が、冬の花園で臨む第103回全国高校ラグビー大会の2回戦に登場し、長崎南山高校(長崎)を71-5と圧倒した。
國學院栃木は前半5分、ゴールに迫ってフェイズを重ね、CTB福田正武のアングルチェンジから弟のWTB恒秀道が抜けて先制トライを挙げた。8分にも自陣から根気よく攻め上がり、ワイド展開からWTB永沢拓夢がタテを突き、右外でパスをもらったCTB福田正武が1対1を振りきってインゴールに持ち込んだ。
対する長崎南山は11分、敵陣深くに入り、ラインアウトから準備してきたサインプレーを決めてFL長渕零がインゴールに飛び込み、トライを奪い返した。
しかし、17分、長崎南山は粘り強いディフェンスでピンチをしのいだものの、ゴールラインドロップアウトから國學院栃木が攻め込んで再びゴールに迫り、最後はCTB福田正武が抜けてトライゲッターとなった。
國學院栃木は25分にも辛抱強く11フェイズを重ね、最後は細かいパス回しからCTB西本壮が抜けてトライ。28分には敵陣深くでLO長谷川心弘がタックルして相手の足を止め、FL笹本直希がプレッシャーをかけてPKを獲得すると、タップから速攻を仕掛け、LO小坂龍平がトライを決めた。
31-5で折り返した國學院栃木は後半も6トライを重ね、堅守を貫き、快勝となった。
勝った國學院栃木は、1月1日の3回戦で中部大春日丘(愛知)と対戦する。中部大春日丘は、2回戦で対戦予定だった高松北(香川)が1回戦で負傷者が出て登録選手が15人に満たなくなり、全国高等学校体育連盟ラグビー専門部申し合わせ事項により次戦出場が不可能となったため、高松北は2回戦を棄権となり、中部大春日丘の不戦勝となった。