夏の7人制大会で優勝し、悲願の花園制覇に燃えるAシードの佐賀県立佐賀工業高校が12月30日、第103回全国高校ラグビー大会の2回戦に登場し、1回戦から勝ち上がった宮崎県立高鍋高校を52ー7で下した。
序盤から果敢に挑む高鍋に対し、佐賀工は前半1分、SO服部亮太が鋭く切り込んでディフェンスを破り先制。13分にもゴールに迫り、仕掛けた服部から近場でパスをもらったCTB北村捷真が抜け、追加点となった。高鍋は接点のファイトも激しく、がまんのディフェンスを続けたが、21分、佐賀工が連続攻撃で再びチャンスとなり、PR松元昊聖が力強い突進でタックルを破り、トライとなった。
堅守でも主導権を握った佐賀工はさらに26分、スクラムからの展開でWTB内田慎之甫が右外を振りきってゴールに持ち込むと、30分にはハイボールキャッチからのカウンターでSO服部が抜け、WTB内田につないで連続トライとなった。
佐賀工は33-0で迎えた後半も3トライを追加。
一方、高鍋は佐賀工のプレッシャーに苦しんだが、後半24分に敵陣深くに入り、ラインアウトのこぼれ球を拾ったFL安元惠士がショートサイドを突き、外でパスをもらったHO高山成王が突進してタックルをかわし、左隅にトライを決めている。
その佐賀工に3回戦でチャレンジすることになったのは目黒学院高校(東京第2)だ。2回戦で静岡聖光学院高校(静岡)に55-5と快勝した。
目黒学院はNO8ロケティ ブルースネオルが躍動。まずは前半2分、敵陣22メートルライン手前でボールをもらうと次々とタックラーを弾き飛ばして先制。8分には、スクラムから8―9後、リターンパスをもらってパワフルな突進で黒い壁を豪快に破り、連続トライとなった。
勢いづいた目黒学院は14分にもゴールに迫り、HO岩崎ヴィージェー純がピック&ゴーでインゴールに突っ込み得点。20分にも敵陣深くに入ると、ボールを持ち出したSH大内琉星を仲間がサポートして塊になって押し込み、追加点となった。
目黒学院のペースは続き、26分にはブレイクダウンのターンオーバーから攻め込み、FL下村龍生が突進してファイブポインターとなった。
ハーフタイム前にはNO8ロケティがハットトリックを達成して36-0で折り返すと、後半もロケティがビッグゲインでチャンスメイクするなど3トライを追加し、大勝となった。
静岡聖光学院は後半20分、ゴール前中央のスクラムから右にボールを回し、FB小野澤謙真がハンドリングで手間取りながらも軽快なフットワークでディフェンスを切り裂いてチャンスを作り、ブレイクダウンですばやくピックアップしたNO8齋藤凜太郎がショートサイドを突っ込んでインゴールに飛び込み、1トライを奪い返した。