全国各地から選出された高校3年生以下の女子ラグビー選手が、東軍と西軍に分かれて“聖地”花園で対戦する「U18花園女子15人制」が12月27日におこなわれ、東軍が10-5で勝った。
東軍は開始早々にFB杉本姫菜乃(國學院栃木)が左サイドを力走して花園を沸かせ、NO8上村千咲(桐蔭学園)らがブレイクダウンで奮闘した。
対する西軍は、CTBの相川らいみ(石見智翠館)と大内田葉月(修猷館)の力強いダブルタックル後、PR八尋瑛(石見智翠館)がジャッカルを決めてチームを奮い立たせたシーンがあった。
前半15分、東軍はCTB野澤友那(四日市メリノール学院)のディフェンス裏へのキックを起点にダミーランもあってチャンスを広げ、敵陣深くに入ったが、西軍はPR森瑞葵(佐賀工)のカウンターラックでボールを奪い返し、ピンチを脱出した。
それでも東軍は17分、テンポよくボールをつないで相手の反則を引きだし、SO野澤友歩(四日市メリノール学院)がペナルティゴールを決め先制した。
ハーフタイム前に西軍が敵陣深くに入り、ラインアウトからモールで押し込みゴールラインを越えたが、東軍は粘り強いディフェンスでグラウンディングを許さず、3-0で折り返しとなった。
流れを変えたい西軍は後半早々、PR八尋やCTB大内田が好タックルを連発。東軍のWTB鈴木柚來(四日市メリノール学院)がキックレシーブからの鋭いカウンターアタックで敵陣深くに入ったシーンでは、西軍SO谷山三菜子(佐賀工)がブレイクダウンでからんで反則を引き出した。
しかし、東軍は後半8分、相手のパスが乱れたところ、CTB加藤璃子(正智深谷)がボールを拾ってゴールへ走りきり、貴重な追加点を獲得。SO野澤友歩のコンバージョンも成功で10-0となった。
17分には西軍のCTB大内田が自陣からのブレイクスルーで大きくゲインしたが、東軍のLO須田紅葉(流経大柏)が猛追して懸命のタックルで落球させる好プレーもあった。
それでも、西軍は試合終了間際、ゴールに迫って全員の力でトライを取りきり、5点を刻んで花園でのプレーを終えた。