香川県立高松北高校が、2年連続15回目の出場となった全国高校ラグビー大会で初勝利を挙げた。12月27日、同じく花園で未勝利の鳥取県立倉吉東高校と1回戦で激突し、48-3で制した。
高松北は前半3分、副将のPR藤本一摩が力強いボールキャリーでタックルを外しゴール前まで持ち込むと、サポートがついて主将のFB普門晃輔がピック&ゴーでインゴールに突っ込み先制した。6分にはSO中一晟が自陣から抜け、次々とタックルをかわし約70メートル走りきり追加点となった。
対する倉吉東は8分、FB坂根瑛介がペナルティゴールを決め、3点を奪い返した。
だが、高松北は控え選手ナシの15人でこの試合に臨み、前半12分に負傷者が退場となって14人で試合を続行することになったが、数的不利を感じさせないほど奮闘。16分にはチーム一丸となってアタックを継続し、PR幸野愛永がインゴールにねじ込んだ。その後、SO中のゴールキックでも加点し、24-3で折り返した。
後半早々には主将のFB普門が自陣のショートサイドから抜けて力走し、タックルを外してゴールへ走りきり追加点。普門はその10分後にも、ゴール前でPKを得るとクイックタップですぐに仕掛け、連続トライとなった。普門はその後、強烈なタックルでもチームを鼓舞。
対する倉吉東は後半4分、19分とFB坂根の好走でチャンスになりかけたが、得点につながらなかった。
最後は高松北がラインアウトからのサインプレーを決めてPR藤本もトライゲッターとなり、SO中が8本すべて成功という完ぺきなゴールキックで締めくくった。
歴史的初勝利をつかんだ高松北。しかし残念ながら、負傷者が出て登録選手が15人に満たなくなり、全国高等学校体育連盟ラグビー専門部申し合わせ事項により、次回戦出場が不可能となるため高松北は2回戦は棄権を余儀なくされた。よって、30日に対戦予定だった中部大春日丘(愛知)は不戦勝となる。