クリスマスイブに1万1096人の観客が入ったノエビアスタジアム神戸は、熱闘となった。2023-24シーズンのリーグワンで開幕から連勝同士だったコベルコ神戸スティーラーズと東芝ブレイブルーパス東京が激突し、46-39。勝ったのは、ビジターのブレイブルーパスだった。
ブレイブルーパスに今季新加入したニュージーランド代表FLのシャノン ・フリゼルは、この日4トライを挙げるなど活躍。
前半15分にブレイブルーパスがゴール前のPKからトライを狙いに行き、6番をつけたフリゼルがタックルされながらも力強いボールキャリーで最初のトライを決めた。10-10の同点で迎えた28分には、敵陣深くに入りラインアウトからのモールでは前進できなかったものの、ボールを持ち出したフリゼルが密集から抜け、勝ち越しに成功した。
30分には、スティーラーズのSOブリン・ガットランドが相手のキックを処理しようとしたが、仲間へのパスをブレイブルーパスのCTBロブ・トンプソンがインターセプトし、独走、リードを広げた。
その後、スティーラーズに反撃され、24-18で折り返したブレイブルーパスだが、45分(後半5分)には14フェイズ重ねた連続攻撃をCTB眞野泰地がフィニッシュし、13点差をつけた。
対するスティーラーズは、何度も攻め込みながらも相手の粘り強いディフェンスに得点を阻まれていたが、54分、連続攻撃でゴールに迫ると、SOガットランドが切り込み、オフロードパスをもらったCTBナニ・ラウマペがトライを決め、6点差に詰めた。
しかし、その2分後、自陣深くでボールを回したスティーラーズがハンドリングエラーをしてしまい、こぼれ球を拾ったブレイブルーパスのFLフリゼルがインゴールに持ち込みハットトリックとなった。ブレイブルーパスはSOリッチー・モウンガのペナルティゴールなどでも点差を広げ、41-25とした。
それでも、地元で大きな声援を受けたスティーラーズは食らいつき、71分に堅守の相手からトライを奪い返す。その後、フリゼルに4トライ目を決められ、再び突き放されたが、78分にも反撃してゴールに迫り、SH日和佐篤がトライ。コンバージョンも成功で7点差に詰めた。
そして、スティーラーズはホーンが鳴ったあとのラストアタックで、FLアーディ・サベアの力強いレッグドライブもあって敵陣深くに入ったが、ブレイブルーパスはカウンターラックでボールを奪い返し、まもなく外に蹴り出し、激闘はノーサイドとなった。