大学ラグビーで3季連続の日本一を目指す帝京大学が12月23日、第60回全国大学選手権大会の準々決勝に登場し、3回戦から勝ち上がった関西学院大学(関西大学Aリーグ3位)と東京・秩父宮ラグビー場で対戦、78-15と圧勝した。
序盤はややおとなしかった帝京大だが、徐々にフィジカリティを活かし、20分にスクラムからの攻撃でゴールに迫ると、ブレイクダウンの後ろから走り込んできたLO尹礼温が抜け、最初のトライを決めた。
31分にはキック&チェイスで相手にプレッシャーをかけてゴール前でのマイボールスクラムとすると、強力FWが圧倒し、NO8延原秀飛がインゴールに押さえた。
34分にも敵陣深くに入った帝京大は、ラインアウトを起点に攻めてゴールに迫り、最後はCTB戒田慶都が鋭く切り込んでタックルを破り、トライゲッターとなった。
帝京大は勢いづき、40分にもフィジカルの強い選手たちが連続で近場を攻めて外にスペースを生み出し、FB山口泰輝がフィニッシュした。
31-3で折り返した帝京大は、47分(後半7分)にはラインアウトからモールを作ると見せかけてすぐにボールを動かし、ショートサイドをキャプテンのHO江良颯が抜けてインゴールへ。その後も6トライを追加し、大勝となった。
一方、関西学院大は56分に敵陣深くに入り、ラインアウトからモールを組んだあと、HO平生翔大が持ち出して果敢に突っ込み、トライを奪い返して意地を見せた。66分にはCTB冨岡周の出足の速いディフェンスで相手にプレッシャーをかけ、ボールを手にしたWTB山本快が自陣から約60メートル走りきった。が、反撃はそこまで。
勝った帝京大は準決勝進出となり、関東大学リーグ戦1位の東海大を倒した天理大(関西大学Aリーグ 2位)と1月2日に国立競技場で対戦する。