2020年度以来の大学ラグビー日本一を目指す天理大学(関西大学Aリーグ・2位)が、大阪・ヨドコウ桜スタジアムでおこなわれた第60回全国大学選手権大会の3回戦で慶應義塾大学(関東大学対抗戦A・5位)と対戦し、41-12で快勝した。
天理は前半、反則がなく、フィジカルの強さとスピードを活かし、攻守で慶應にプレッシャーをかけ続けた。
開始早々にドライビングモールで先制すると、18分には自陣深くでのターンオーバーからキャプテンのSH北條拓郎が好走で大きくゲインしてチャンスとなり、トライにはつながらなかったものの、相手に反則があり、ペナルティゴールで加点した。優勢にゲームを進めた天理は29分にも敵陣深くに入ると、ラインアウトからのサインプレーでボールをもらったCTBマナセ・ハビリがタックルを破ってトライ。37分にはスクラムで圧力をかけてターンオーバーしたあと、ボールをつないでテンポよく攻め込み、最後はSH北條がゴール前の密集でLO渡邉完徒のサポートを得て間隙を突き、追加点を挙げた。
天理は規律のいい堅守でも慶應を苦しめ、51分(後半11分)にもディフェンスでプレッシャーをかけてボールを奪い返すと、すばやくつなぎ、WTB藤原竜之丞が左外を抜けてトライを決めた。強さと速さで圧倒する天理は60分にもFW・BKが連動して自陣から攻め上がり、WTB弘田士道がフィニッシュ。
一方、意地を見せたい慶應は、69分にCTB村田紘輔がディフェンスを破ってゲインし、サポートがついてWTB大野嵩明、SH橋本弾介とつなぎ、トライ。78分にもゴールに迫ってLO中矢健太が密集のなかインゴールにねじ込んだ。が、反撃はそこまで。
最後は、天理がカウンターラックでボールを奪い返したあとつなぎ、FL川越功喜がチーム6トライ目を決め、締めくくった。
準々決勝進出となった天理大は、12月23日にヨドコウ桜スタジアムで関東大学リーグ戦1部優勝の東海大と対戦する。