ラグビーリパブリック

D2はシャトルズ愛知とレッドハリケーンズ大阪が連勝、スカイアクティブズ広島はD3初戦制す

2023.12.16

グリーンロケッツにからまれるシャトルズのNO8タレニ・セウ。終盤には貴重なトライを決めた(撮影:田中慎一郎)


 ジャパンラグビー リーグワン2023-24は、12月16日にディビジョン2とディビジョン3でも熱戦が繰り広げられた。

 ディビジョン2は第2節の3試合がおこなわれ、豊田自動織機シャトルズ愛知とレッドハリケーンズ大阪が2連勝、浦安D-Rocksは今季初勝利となった。

 豊田自動織機シャトルズ愛知は地元のパロマ瑞穂ラグビー場で昨季ディビジョン1チームのNECグリーンロケッツ東葛に挑み、36-25と逆転勝ちした。
 シャトルズ愛知は前半ノートライに終わり、後半早々に19点差をつけられてしまったが、WTB齊藤大朗の勇敢なハイボールキャッチからCTBジェームズ・モレンツェの躍動トライにつながって反撃ムードが高まり、徐々に点差を詰めた。
 そして、24-25で迎えた67分(後半27分)にもゴールに迫ってフェイズを重ね、突っ込んだCTBヴィリアミ・スワワがダブルタックルされるも体を半回転させてインゴールにボールを押さえ、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で逆転トライが認められた。さらに、元イングランド代表SOフレディー・バーンズのキックスキルもあって相手にプレッシャーをかけると、終盤の79分にはサモア代表でもあるNO8タレニ・セウがゴール前のスクラムから持ち出してショートサイドを突き、タックラーを弾き飛ばして左隅にトライを決め、勝利を引き寄せた。

レッドハリケーンズのパワフルなCTBパエア ミフィポセチを止めようとするシーウェイブス (C)JRLO
RH大阪の突破役・安田司(撮影:佐藤真一)

 大阪・ヨドコウ桜スタジアムでは、ディビジョン3から昇格したレッドハリケーンズ大阪が日本製鉄釜石シーウェイブスに27-25で競り勝ち、2連勝となった。シーウェイブスは2連敗。
 釜石シーウェイブスは試合序盤に中心選手のNO8サム・ヘンウッドが危険なプレーで退場となり、試験的ルールとして今季採用されている「20分レッドカード」により20分後に別の選手が入ることができたが、苦しい時間帯があった。
 レッドハリケーンズ大阪が9点リードで前半を終え、後半に入って釜石シーウェイブスが連続トライで逆転したが、68分(後半28分)、レッドハリケーンズは敵陣深くに入ってラインアウトからモールで押しきり、再びリードを奪った。
 シーウェイブスも粘り、77分に根気よくボールをつなぐと、背番号6をつけた元BKの石垣航平が敵陣10メートルライン付近から巧みなフットワークで次々とディフェンダーをかわし、ゴールへ走りきり再逆転に成功した。
 しかし、1点ビハインドとなったレッドハリケーンズは、リスタートのキックオフボールを獲得し、攻め込んでフェイズを重ね、アドバンテージを得る。SOブライス・ヘガティのドロップゴールは外れたものの、ペナルティゴールのチャンスが残っており、これをヘガティが確実に決めて逆転ゲームとなった。

キューデンヴォルテクスのタックルをかわそうとする浦安D-Rocksの金嶺志(撮影:大泉謙也)

 東京・スピアーズえどりくフィールドでは浦安D-Rocksが九州電力キューデンヴォルテクスを57-12で下し、今季初勝利となった。
 東京サントリーサンゴリアスから浦安D-Rocksに移籍したオーストラリア代表CTBのサム・ケレビが圧倒的なパワー、スピード、ハンドスキルを見せ、プレーヤー・オブ・ザ・マッチ。前半32分には、仲間のパスは乱れたものの、ボールを拾うと強い走りでタックルを外してゴールに持ち込み、今季初トライを挙げている。
 トライ量産の浦安D-Rocksはボーナスポイントも獲得。
 一方、ディビジョン3から昇格のキューデンヴォルテクスは開幕2連敗となった。

地元での今季初戦勝利を喜ぶマツダスカイアクティブズ広島(撮影:Hiroaki.UENO)

 ディビジョン3は、マツダスカイアクティブズ広島とクリタウォーターガッシュ昭島が1週間遅れて今季初戦を迎え、広島県のバルコムBMWスタジアムで対戦、ホストチームのスカイアクティブズが30-15で制し白星発進となった。
 スカイアクティブズ広島は2点ビハインドで迎えた51分(後半11分)、ゴール前の連続攻撃でFL芦田朋輝がトライを決め、逆転。63分にも敵陣深くに入ると、SH前田翔哉がラックサイドを抜けてインゴールに持ち込み、終盤にはSO齊藤遼太郎のペナルティゴールでリードを広げ、地元での初戦勝利となった。

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