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東京サンゴリアスが新たな大物獲得 元W杯得点王のアルゼンチン代表ニコラス・サンチェス加入

2023.12.16

2023年W杯準々決勝でトライを決めたアルゼンチン代表のニコラス・サンチェス(Photo: Getty Images)


 アルゼンチン代表の司令塔として長年活躍したスターであり、ワールドカップ得点王にもなったことがあるニコラス・サンチェスが、ジャパンラグビー リーグワンの東京サントリーサンゴリアスに加入することが12月15日に発表された。

 昨シーズン限りでブリーヴ(フランス)を退団し、移籍等未定のままワールドカップ2023フランス大会を戦った35歳のサンチェスをめぐっては、去就が注目され、アメリカに今年誕生したマイアミ・シャークスが獲得に興味を示していると一部メディアで報じられていたが、日本でキャリアを続けることになる。

 東京サンゴリアスは、今季新加入で10番候補のひとりだったウェールズ代表のガレス・アンスコムがコンディションの都合でカテゴリーC(他国代表歴あり等)の登録を抹消する形となり、アルゼンチン代表として104キャップを持つ経験豊富なサンチェスは、6季ぶりの日本一を狙うチームにとっても、ルーキーSOの高本幹也ら若手を育てていくうえでも貴重な存在となるだろう。

 ワールドカップ4大会に出場し、2015年大会の得点王。アルゼンチン代表歴代最多の902得点を誇るサンチェスは、安定したゴールキックと鋭い走りが魅力で、2023年フランス大会は自身にとって代表通算100試合目だったチリ戦で20得点しプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝くなど、チームのトップ4入りに貢献した。

 東京サンゴリアス入団が決まったサンチェスは、「栄光ある歴史と卓越性を持つクラブである東京サンゴリアスで新たな経験をスタートできることにとても興奮しています。素晴らしいチームと選手の存在を考えると、リーグワンでプレーすることは大きな挑戦になると思います。日本は私がとても尊敬する国です。魅力的な文化があり、人々はとても親切で敬意を持っています。 私たち家族全員にとって素晴らしい経験になると思います。私はサンゴリアスで、自分の経験とエネルギーをチームに注ぎ貢献したいと思っています」とコメントした。

 なお、三重ホンダヒートには同国出身のパブロ・マテーラがおり、アルゼンチンのスター2人が日本で再会するかもしれない。

 東京サンゴリアスは、2017年から在籍する元オーストラリア代表FL/NO8のショーン・マクマーンがコンディションの都合により今季開幕前の時点で選手登録はされていないが、ニュージーランド代表主将のサム・ケイン(FL/NO8)、ワールドカップ連覇を遂げた南アフリカ代表のチェスリン・コルビ(WTB/FB)が新戦力となり、さらにアルゼンチンからサンチェスも加わって豪華な布陣となった。

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