自身にとって7シーズン目の開幕が迫っている。
マツダスカイアクティブズ広島は12月16日、地元でクリタウォーターガッシュ昭島と2023-24年シーズンの初戦を戦う。
同チームのキャプテンを務めるのが﨑口銀二朗だ。
入社7年目で、チームの先頭に立つのは3季目。2020年度シーズンと昨季に続いて重責を担う。
大阪桐蔭高校出身。同志社大学を経て入社後、毎年コンスタントに試合出場を続けている。
主にFB。ときにはSOとして、チームを動かしてきた。今季のチームについて、「選手主体で、一人ひとりが自分のやるべきことを理解し、取り組んできたので状態はいいと思います」と話す。
リーグワン創設年はディビジョン2で戦うも、降格し、昨季はディビジョン3の舞台に立った。
開幕から5連敗とつまずいたことで、結局3勝9敗と全5チーム中4位に終わる。それだけに「初戦に勝って勢いをつけたい」と誓う。
振り返ってみると、「昨シーズンは自信を持って戦える時間が少なく、相手のペースに引き込まれました。戦い方がぶれてしまった」と気づく。
それを踏まえ、「自分たちから形を出していけるように準備しています」と言う。
若いチームだ。新しい外国出身選手も加入している。
積極的に戦う。
元NZセブンズ代表で神戸Sから移籍のボーディン・ワッカ、日野RDから移籍の元セブンズ日本代表、ジョセファ・リリダムらが加わりBKの攻撃力は高まりそうだ。
昨春、東洋大から入社したWTB田中康平も高いポテンシャルを秘める。
スカイアクティブズ広島の選手たちは、海外出身選手たち以外は社員として働きながらラグビーに取り組んでいる。
﨑口主将もマーケティングの仕事に就いている。「仕事とラグビーの両立にデメリットは感じていない」と話す。
「限られた時間の中で効率よく取り組んでいます。集中力高く活動することが大事。結果を残して、(両方を)やれる証明をしたいと思っています」
『MAZDA CX-5』は愛車であり、仕事でも携わった人気車。「日本市場を担当しています。自分が売り出し方などに関わった車を街の中で見ることもある。それも仕事の醍醐味のひとつです」という。
ちなみに『MAZDA CX-5』は、「価格、サイズ、使い勝手、見た目もいいと思います」と気に入っている。
かっこいい『銀二朗』の名は、両親が2番目の子どもとして、『銀』、『二』の字を使い、朗らかな人に、という願いを込めた。
お姉さんの名は紗貴子さん。「あまり長女、という感じのない名前ですよね」と笑う。
広島では、野球のカープ、サッカーのサンフレッチェは、チーム名を愛称で呼ばれる。
しかしスカイアクティブズは、まだまだマツダと呼ぶ人が多いのが現状だ。
多くの人に見てもらえないと覚えてもらえないのは、車もチーム名も同じだろう。
魅力あるスタイルのラグビーを披露し、勝利を重ね、たくさんのファンの足をスタジアムに向かせたい。